セイント†ブラッド

□Summer Vacation
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今はまだ午前中だというのにうつらうつらとしながら歩いている。

このまま部屋につくなり眠りについてしまう確率が高い。

「起きてたらね…。」

眠たそうな竜音の声が返ってきた。


確率100%

兄の言葉に妹は
絶対無理。
と確信した。





   〜ピスター学園学生寮・中庭〜


ここの中庭は男子寮と女子寮の間にあるため生徒達のちょっとした憩いの場のようになっている。

これから夏休みに入るためか、今日はいつもより一段と生徒が中庭に出てきていた。



「ぅわ…。」
竜音が人混みを見て思わず顔をしかめた。

大きな荷物を持っている生徒が沢山いる。
帰省する生徒達だ。

その生徒達を見送る生徒もいるのでいつもより人が多いのだろう。

「サムライの話が長いから…。こんなに人がたくさんいる中歩かなきゃいけないんだよね。」

「竜音が眠りながら歩いてるのがいけないんでしょ。」

「そんなこと「クラスの人もいるんだけど?」

竜音の言葉に蒼音が反論する。

「・・・・。」
「・・・・。」

二人はしばらく無言で睨み合っていたが、言い争っていても仕方ない。と決め、歩きだした。
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