セイント†ブラッド
□ある日の日常(執筆中)
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「あ、うん行く――て、おい!」
机に広げていたものをしまい、一緒に行こうと振り向いた先は
蒼音の影も残さずに虚しく閉まりかけている扉だった。
―自分から聞いておいて、置いてっちゃうなんて冷たい人だね。
―う、うんまぁ、それだけ信用してるってことじゃないかな!
―それ、今は関係ないんじゃない?
―うっ…
―共同施設・食堂―
―ここは建物の真ん中、男子女子関係なく利用できる施設が集まる部分。
―食堂は一階にあるんだよ。オープンテラスみたいなところもあって、学校がある時以外は大体人がいるんだ。
「私、フレンチトーストとフルーティーベジタブルジュースお願い。」
ガヤガヤと沢山の人が集まり騒がしいなか、膨大な数の朝食メニューを見ながら少し声を張り上げてカナエは注文する。
「私サラダサンドとコーヒー。ブラックで。」
蒼音も、注文を受け付けているロボットへ向けて注文をする。
ロボットの胴体部分にある画面に、注文を受け付けた『OK』という文字と注文したものの確認画面があらわれ、それを確認した二人はものが配膳されるエリアへと向かう。
朝食を受け取り、窓に近い席に座ると二人は食べはじめた。
「相変わらず少食ね。」
「朝はお腹空かないの。前にも言ったでしょ。」
カナエだって対して変わらないじゃない。とコーヒーを飲みながら蒼音は呆れた顔で言った。