銀時×月詠 短編

□喫煙者は禁煙宣言してもほぼ失敗する
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ここは吉原桃源郷―

男は一夜の夢を求めて女を買い

女は男の願いを叶えるために男を受け入れる

たとえまやかしであっても

その一瞬だけは男は女のとりこになる




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ふたりが重なり合ってお互いの想いを確かめ合う

男が女の唇を強く吸い、女もそれを受け入れる

首筋から鎖骨、たっぷりとした質感の胸の飾りに唇を這わすと女の唇から嬌声が響く

男はにたっと笑うと指と舌でで飾りを転がす

十分すぎるほど女の体を舐めまわし 堪能する

女の体がほんのりピンク色に染まり、男の体も汗をかくほど熱を帯び、自分自身も十分ピンと張りつめた状態になったとき男は女の中奥深くに侵入し女の体を貪る

女も男の頸に両腕を絡ませ男自信を享受する

女が男を蛇に巻きつくように絡まり、一瞬ゆるんだあとに男自信をぎゅうぎゅうに締め付けた

男はそれをやり過ごししながらなお女を突き上げ女の中に精を注ぎ込んだ―




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長い行為の後浅い眠りから覚めた女―月詠は男―坂田銀時の着流しを羽織り、出窓に腰掛け愛用の煙管に刻みタバコを詰めて火をつける

ゆっくり吸って吐き出し煙をくるらせ堪能する

しばらく煙管を嗜んでいると銀時がむっくり体を月詠のほうに向けたが布団から出る気はないらしい

「オメー、愛しい銀さんを一人にして煙管に現を抜かすなんでどういうこった、コノヤロー」

月詠は銀時の方を振り向きもせず、吉原の町並みを眺めながらまた一服吸った

「別に一人にはしてないじゃろ」

「おい、こっちこいよ」

「まちなんし、燃え尽きるまでは駄目じゃ」

「オメーさ、いい加減禁煙しない?」

意外な言葉が出てさすがの月詠も銀時の方へと振り向いた

「なにいっとるんじゃ わっちは禁煙はせぬ」

「禁煙しろよ」

「なんでじゃ もしわっちに禁煙を強制するならぬしも甘味は禁止じゃ」

「なんでそうなるんだよ」

「ぬし、医者に過剰な糖分摂取は禁止されておるんじゃろ?糖尿病一歩手前だって」

「俺のことはどうでもいいの!とにかく!」

銀時は布団から這い出て月詠を背後から包み込むように抱きしめる

「オメーが肺がんになって死ぬなんてやだから」

耳元で甘く囁いた

 ずるい男―

 そんなこと言われたら禁煙しなきゃいけないじゃないか

「じゃぬしが甘味を控えたら考える」

抱きしめる腕をゆっくりはずし煙管を煙草盆に置き銀時の方にくるりと向き薄紫色の眼をうるませ胸に顔を埋める

 このアマー!俺を萌え殺す気かコノヤロー! あ・・・胸がチラ見えしやがる・・・俺のジョイスティックが! 主張しやがるじゃねーか! 

「なあ・・・もう1回いい?」

「・・・・」

顔を真っ赤にして俯いたままだが否定しないので勝手に了承したと判断して月詠を抱きかかえて布団まで運び細く美しい体を押し倒した




☆END




―きっと月詠は禁煙しないと思いますがそんな月詠の体を気遣う銀さん、ていうのを書きたくて書いてみました
前半思いっきりR指定でしたね^_^;



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