銀時×月詠 短編

□ホワイトデーって何?食べられるの?
1ページ/1ページ

※銀時×月詠 おつきあい設定


*****


―ホワイトデーって何?食べられるの?―


今日は3月14日 天人の風習が江戸にも持ち込まれ今日は2月14日にバレンタインデーのおかえしに男が女にクッキーやマシュマロなどを送る日なのだが・・・


ここになにやらもめている男女が1組―


「あのねえ、俺金無いんだよ なんで金ない男から何搾取しようっていうの」

「・・・・あきれてものも言えぬわ」

吉原のひのやで吉原の救世主こと坂田銀時と吉原自警団百華頭領月詠が店の前で堂々と痴話喧嘩の真っ最中である

「なにオメーまさか新しい煙管寄越せとかいうわけ? 愚地(ぐっち)とかのブランド物寄越せとか? あーコワ!さすが吉原の女な!」

2月14日は月詠は銀時のために手作りチョコと財布をプレゼントしたのに3月の銀時からは何もなし?! 

「確かにぬしの財布の中身の状況は知っておるからプレゼントを欲しいから言っておるのではない!気持ちじゃ!気持ちの問題なのじゃ!」

確かに先月から今月は万事屋の仕事は少なかったのでロクなものをもらえるとは思っていなかった

金がないならないなりに言葉なりでいい なにか示してほしかった

なのになんだこの開き直りは!

腹立つ!!

「ぬしの甲斐性なしにはほとほとあきれ果てた しばらく顔も見とうない!」

ぷいっと踵を返して歩き出す月詠

「銀さん、ほんとは用意してたんでしょ? いいの?」

日輪が苦笑しながら銀時に問いかけた

「ああ、時間が早すぎるからな」

「それにしたってあれじゃあ月詠も怒るわよ」

「いいんだって アイツは俺にベタぼれなんだからでーじょーぶだって」

のんきな銀時は笑いながら団子をほおばった


*****


仕事を終え夕飯を取り湯浴みをして自室に入り電気を付けようとしたとき人の気配がして緊張が走る

「誰じゃ!」

気配を感じクナイを投げる

「ぐは!」

電気を付けて確認するとそこにはクナイに刺されて血まみれの銀時が倒れていた

「銀時!ぬし何をしておる!」

急いでクナイを抜き体を起こしたが昼間の喧嘩を思い出し急に腹立たしくなりドン!と手から銀時の体を滑り落とした

「痛ってー!テメー何しやがる!こっちは先進クナイ攻めにあって血まみれなのによ!」

「うるさい!顔も見たくないと言ったではないか! とっととここから出ていけ!」

「なにいってんだよ!今日の目的果たさなきゃ帰れるものの帰れんわ!」

「目的・・・?」

月詠はいぶかしげな顔をして銀時を睨む

「どうせ何か糖分を奢れとかじゃろ? 聞き飽きたわ!」

その時さっと小さい箱のようなものを差し出す

「今日が何の日かくらいは俺だってわかってるぜ ハイ これ」

「・・・・わっちに?」

「ああ、あけてごらん」

どうせびっくり箱みたいなものだろう・・・期待もせずにため息を付きながら開ける

「・・・・え?」

そこには直径12pほどのいちごのホールケーキが入っていた

「確かに俺は甲斐性なしだからこれ以上のプレゼントは無理だ すまん」

「これもしかして銀時が作ったのか?」

「ああ 俺はケーキつくりの達人だからな」

まったくあきれてものが言えない

だったら昼間にそう言ってくれれば特に問題がなかったのに

フォークを取り出し一口食べてみる

程よい甘さ

いちごの程よいすっぱさ

月詠は手作りケーキを銀時の想いとともにほおばる

「うまいか?」

「ああ 美味しかったぞ ありがとうな」

口元に生クリームを付けたままにっこり笑う

「じゃもう一つお前にプレゼント」

「なんじゃ・・・?」

「もちろんそれはお・・・」

銀時が月詠を抱きしめようとしたとき着流しからポロッとなにか箱のようなものが落ちた

月詠の方が拾いやすい位置にあったので左手でそれを拾って眺めた

「なんじゃこりゃ?・・・ん?・・・サガ○オリジナル・・・ううううううううう!」

だんだん顔が真っ赤になり怒りで震える

「い、いやー 恋人同志のイベントラストはコレでラストでしょ? ちょうど切らしてたし・・・さ?」

「・・・・・ふざけんなーーーー!!!」

久しぶりのジャーマンスープレックスが炸裂した





☆END


ひょえーどうしようもないオチだった^_^;

ジャーマンの後サガなんちゃらを使用できたのか否かはご想像にお任せします^^

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ