銀時×月詠 短編
□離さない
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月詠は浅い眠りから目を覚ました
完全にしめ切ってない雨戸から淡い月の光が射していたことに気づく
―ああ まだ夜明け前じゃな―
そし首だけ振り向くと月詠が初めて愛した男―坂田銀時の寝顔を確認する
月詠の背中にぴったりと寄り添い 銀時の胸板と月詠の背中がぴったりとくっつき腕は月詠の肩に手を回しがっしりと掴んでいるため動けない
「銀時・・・動けんから離してくれ」
月詠がささやく声で銀時に懇願する
しかし銀時は目を覚まそうとしない
「銀時・・・頼むから 煙管を一服吸わせてくれなんし」
力ずくでもがいてみる しかしがっしり月詠を抱きしめ逆にその力は弱めるどころかいっそう強くなっているようだ
「だーめ」
初めて銀時が言葉を発した
「オメーそんなこと言って見回りにでも行く気だろ せっかくの銀さんとの逢瀬なんだから仕事のことは忘れろ」
少しだけ腕が緩んだので銀時の顔をみて話すためにくるっと方向転換して銀時と向かい合わせになった
「違う ただ煙管を吸いたいだけじゃ 吸ったらまた布団に戻る」
「吸うなら俺の唇にしろ」
月詠は顔を真っ赤に染めめ俯いた
銀時は何べんも組み敷いて抱きつくしているのにまだ初々しい月詠を見て燃え上がる感情を抑えることが難しくなっていくことに気づき始めた
「オメー本当にいつまでたってもおぼこだなー 何回俺としてると思ってんだよ」
「し・・・知らん!いちいち数なんて数えたことなどないわ!」
「じゃキリのいいところで・・・」
銀時が月詠の背中に腕を回して月詠の首筋に唇を寄せてちゅっと強めに吸い朱印を残す
月詠は体が銀時の行為にすぐ反応するようになってしまいまた甘い吐息を漏らす
「これから10回目だぞ お前を抱くのは・・・な」
そういうと首筋から鎖骨 乳房の順に銀時の甘い唇が降りて来る
そうなると月詠は銀時のされるがままになり快感に溺れていく
銀時もそんな月詠の反応にさらに熱くなり月詠の中に早急に入り夢中になって貪る
―こいつは俺の女だ もう離さない―
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