銀時×月詠 短編

□アイスキャンディーは危険なアイテム
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「アイスキャンディーは危険なアイテム」






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今日は8月7日 容赦なく太陽が照りつけ素肌に日差しが刺さっていたいくらいだ

まったく暦の上では秋<立秋>なのになんなんだこの暑さは・・・

しかもここは吉原だぞ!地下の街なんだから少しくらいひんやりしててもいいだろうが!

そんなことを考えながら銀時は吉原の街をぷらぷら歩いていた

吉原に何をしに来たのかというと・・・まあナニをしに来たのである・・・わけない!

吉原の救世主様こと坂田銀時にも一応おつきあいなるものをしている女性がいる

吉原が番人自警団百華頭領月詠であるが今日は特に約束しているわけではないが万事屋も暇だしちょろっと遊びに来てみたというところである

皆が銀時を見つけると「銀様ぁ〜寄ってってくださいな」「銀様たまにはあちきたちの店に来てくださいよ〜」などと黄色い声を浴びるがだいたいは「また今度な」とテキトーにあしらい月詠の住まい<ひのや>を目指した




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ひのやののれんをくぐるとちょうど休憩中の日輪が銀時に気付くと車いすを動かしながら寄ってきた

「あら銀さん久しぶりね 元気だった?」

「まあな 貧乏暇なしだよ」

「あーら 聞くところによると地上(うえ)で玉をころがしに夢中って聞いたわよ」

「おいおいそんな卑猥な言葉いうなよ!俺がまるで┌(┌ ^o^)┐ホモォ… みたいじゃねーか!」

「銀さんその絵文字違う意味よ・・・」

まあ玉ころがしには違わないがパ○ンこだって!・・・っていうかなんで日輪がそんなこと知ってんだ?

まさか百華たちに俺の監視させてんのかよ・・・まったく油断ならねぇなぁ

「なぁ…いないと思うけど月詠は?」

話を変えないとまた日輪に自分のあらを見つけられてしまう 

「月詠?さっき夜勤から戻ってきて湯浴みしてるわよ・・・・って覗く気?」

「わわわわわわ!なにいってんの日輪さん!俺月詠の自室で待ってるよ」

あわてて月詠の自室に駆け上がった

日輪はそんな銀時の様子を見てくすくす笑うのであった




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月詠の部屋の襖をあけるとひんやり涼しい風が優しく吹いている クーラーがよくきいている

銀時はふぅ ため息をつき畳に胡坐を掻いて座り近くにあったうちわで仰ぐ

「いい加減万事屋にもクーラー買いてぇなぁ〜 いいなぁ この部屋は」

一人ごちているととんとんとん・・・と足音が聞こえてきた

襖が開き「銀時・・・何の用じゃ?」と月詠が声をかけた

銀時が振り向くと目を見開いた 

なななんと月詠はいつもの黒の着物でもなく部屋着でもなく寝間着でもなく黒のキャミソール型のワンピースだったのだ!

銀時はその月詠の艶めかしい姿に見とれていると月詠はきょとんとした顔で首をかしげながら

「なんじゃ銀時 わっちの顔に何かついておるか?今湯浴みしてきたばかりじゃからついているわけはないんじゃが」

「お前さー 俺を煽ってるわけ?誘ってんの?そのカッコさ」

月詠の豊満な胸が強調される作りになっているのでかがむと胸の谷間が見える そんな姿を見ると銀時も男なのでそわそわしてしまう

「これか? たまにはこんな格好もいいんじゃないかと日輪が通販とやらで買った洋物の服じゃ」

ああ日輪さんの差し金ね あああの人はこえーよ なに企んでいるんだ?

考えられることその1 月詠をおいしくいただいた後にきっと俺をこき使う
→「銀さん月詠が動けないくらいお楽しみしたんだからその分働いてね!」

考えられることその2 月詠をおいしくいただきまくってまさかの妊娠・・・って俺保健体育5だけどもさ!
→「銀さん月詠が妊娠して働けないんだからその分働いてね!」

あわわわわわ!冗談じゃない!! どっちに転んだって結果は同じじゃねーか!!

一人で焦っていると月詠はすっと部屋に入り押入れから着物と下着を出し銀時に手渡した

「ぬし汗が出てるぞ 立秋とはいえ今日も暑い 湯浴みしてくるといい」

純真無垢微笑みを返され銀時は銀色の髪をわしゃわしゃ掻きながら「ああそうする」と着替えをもらい風呂場へ向かった





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邪なことを一瞬でも考えたので銀さんのギンギンさんが主張しそうになったが日輪の企みが現実にのしかかり銀さんのギンギンさんはなりを潜めた

そんな自分の体を清めるには水浴びしかない!ので冷たいシャワーを浴び温い湯で体を温め風呂場を出た

そして月詠の自室の2階に上がろうとした瞬間―

「銀さん」

妄想での首謀者が声をかけてきた

「あわわわわわわ!なんだよ日輪さん!」

日輪もあまりの銀時のあわてっぷりにさすがにびっくりして膝の上に乗せていたものを危うく落としそうになった

「なんだい銀さんそんなにびっくりしたかい?こっちのほうがびっくりしたよ!」

「ああ・・・・すまない ちょっと考え事してたから・・・・」

「今銀さんも湯浴みしたんだろ これ月詠の部屋で食べてね」

手渡されたのはアイスキャンディーだった

棒状のカリカリ君の梨味とソーダ味

「あああんがとさん」

そういうと半ば逃げるように会談を駆け足で上っていった





*****




襖をあけると月詠は窓辺に腰掛け煙管を燻らせていた

なんと艶やかなんだろう― ますます・・・ヤバイ!日輪の策略になんか乗るもんか!

頭をブンブン振って月詠に声をかける

「月詠 日輪さんから差し入れだせ」

自分は梨味を食べたかったのでソーダ味を月詠に渡す

「ああありがとうな」

月詠は袋を破り口に銜えて冷たく歯にしみるのかはふはふして食べている

おいおい月詠その食い方・・・アレをP−−−−−(自主規制)しているみてえじゃねえか! 

やめろ!俺のギンギンさんをこれ以上刺激しないでくれよぉぉぉぉぉ! 

俺は日輪の策略には乗りたくねぇんだよぉぉぉぉぉ!

しかしちろちろと見える舌で一生懸命食べている姿を見ると・・・

無自覚な煽りほど恐ろしいものはない

もう理性もあったもんじゃない 日輪の策略にのってやろーじゃねーか!!

そういわんばかりにまず自分のカリカリ君梨味をすごい勢いで食べまくった

月詠がそれに気づき呆れ顔で見ていると銀時はそばに近づき横に座り月詠の耳を食み

「俺のもそんな感じで舐めて・・・」

月詠は急に銀時がエロモード入ったんのであわてて銀時を突き放した

「ななななにを・・・!」

銀時が本気モード入ってしまったのでもうどうしようもないのはわかっていたが手元にクナイがないかを探すが近くにない

月詠は焦ったが自分も座っているし銀時も至近距離で座っているのでジャーマンは決められそうにない

月詠が呆然としていると月詠が握っていたカリカリ君を銀時が取り残りのカリカリ君を食べ始めた

「それ・・・わっちの・・・」

月詠は真っ赤でもう何も抵抗しない それを月詠も俺を求めている、と都合よくとらえた銀時

カリカリ君の食べ終わった棒を見ると「あたり!もう一本」の文字を確認した

まず月詠を味わい尽くしてからカリカリ君を交換しに行こう―

そう邪なことを思いつつ月詠の腰をつかみさっきまでカリカリ君を頬張っていた月詠の唇をとらえそして充分すぎるほど堪能したのであった






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そして日輪の思惑通りその日の月詠の夜勤は代わりに銀時が働きづめになったというのはまた別の話―











☆END!!

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