MAIN2
□本編
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ここは羽田空港。
人だかりも多い中、美しい乙女が日本に降り立った。
「んー!みんな元気にしてるかな!?」
彼女の名前は月野美澪。
ご存知、セーラームーンである月野うさぎの姉である。
「あ。うさぎ。……もしもし、うさぎ?」
携帯を耳にあて、妹と話しはじめる。
『お姉ちゃーん!着いたー!?』
「着いたわ。今、羽田。」
『分かった!家で待ってるから!早く帰ってきてね!』
「分かったわ。じゃあね。」
うさぎとの電話を切った美澪は猫用ケージを覗いた。
「…じゃあ、作戦通りにね。」
「うん。美澪も無茶しないで。」
「分かってる。でも、水晶を探さなきゃ。」
「そうね。あなたの力が発揮できないもの。」
「それより、ママたち元気かなー!?」
美澪は颯爽と歩きだした。
家までタクシーに乗り、近所で下ろしてもらった。
「…じゃあ、家に帰ったら窓を開けておくわ。バレずに入ってね、何だか…今、ルナっていう猫がいるらしいから。」
「分かった。」
ミシェルを外に出し、ケージを近くに置くと、キャリーバックを置いて家に帰った。
「ただいまー!」
「おかえり、美澪!会いたかったわー!」
「ママ!また綺麗になったんじゃない!?」
「相変わらず上手いわねー!」
「おかえり、姉ちゃん。」
「ただいま進悟。勉強頑張ってる?」
「うん。」
「パパは?」
「仕事よ。今日は早く帰ってくるって。」
「そっか…。あ、うさぎは?」
「友達の家で遊んでるわ。」
「ふ〜ん。じゃ、私ちょっと寝るわね。」
「分かったわ。おやすみ。」
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