NARUTO

□孤独
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アカデミーの卒業試験を合格して、今紅緒は下忍説明会でイルカ先生の説明を静かに聞いていた








自分の隣にいるサスケはいまだに口を拭いている





『もう、そこらにしたったらいかがどす?』




目だけサスケの方を見ながら、紅緒は言うが







「.....あの気持ち悪い感触が消えねぇ」




そう言ってさらに強く拭うサスケ




あの気持ち悪い感触とはナルトとキスをしたことを言っているのだろう





別段サスケと仲良しとか、幼馴染みとかそんなものは一切ない




ただ同じ学年で同じ卒業生でこれから下忍になる。



そんなに会話という会話をしたことがないほど関係は薄い



けれど、良くわからないこの親近感はきっと
彼も孤独を知っているからなんだろうと彼女は思っている






だから何となくサスケとは同じ班になって、話してみたいとも思っている








するとイルカ先生の声が響いた




「次!第七班は春野サクラ、うずまきナルト、うちはサスケ、そして最後に宝月紅緒!ここは特別にフォーマンセルだ!」






『ほう。たまには仏様にも願ってみるもんどすな』



にわかに口元を緩めながら嬉しそうにサスケに言うが、サスケはなんのことだと言わんばかりに、見てくる





『サスケらと同じ班になれて嬉しくなったのじゃ』



きちんとわかるように言うとサスケはふっと笑い飛ばして




「足手まといにだけはなるなよ」




一言だけ言って前を向いてしまった






『ふふ、気遣い感謝いたす』






そう言って紅緒も前を向いて班分けを最後まで聞いた









そのあとはお昼のあと、教室にて担当上忍を待てとのことなので紅緒はそれまで屋上にいようと決め足を進めた











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