D.Gray-man

□第5夜
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ラビは海上をイノセンスになりながら飛ぶ

その顔はとても焦っていて余裕が見られなかった



キュィィイイイイイ





ただ広い海を一人で探したって

時間の無駄かもしれない




それでも何もしないよりか

ずっとマシだ





ザワッ…


パァンッ



「っ…!!!ぐぁっ…あ…!!」



船から離れすぎて

ラビの体のいたるところに傷が戻ってくる




「リナリ…どこだ…っ…この辺りのハズなんだ…」



必死で探すが、見当たらない





「冗談キツイって…ヤなこと思い出させんなよ……なぁ…!」





信じたくない


信じない


ラビの目からは涙が滲む





「リナリー!!」






ドクンッ




ゴボ ゴボ

ゴボボボ…




ドンッ



「!!???」



突如ラビの目の前で

巨大な水柱が上がった





シュゥウウウ…



出てきたのは

謎の結晶を抱えたAKUMA




「(…まずい!俺はリナリーみたいに海上じゃ戦えねぇぞ…!!)」





「お前『Jr.』っちょ?」



「…………………は?」



AKUMAの突然の問いかけにものすごく間を置いてしまった



「『は』じゃねーちょ!ブックマンのJr.っちょ?手ェ超痛ぇ。手伝ってくんない?」



バチッ…バチバチ



「これ…AKUMAのオイラにゃキツいんだっちょ」

「??(何言ってんだコイツ…!?)」




キュィィイイイイイ―…




「…リナリー!?」





結晶の中にリナリーが眠っていた




「まだ生きてるちょ」

「テメェ何しやがった!!!」

「オイラじゃねェっちょ!ボケ!!この結晶達はイノセンスだっちょ!!」

「!?」

「娘がレベル3と相討とうとしたところをガードして守ったんだっちょな」



イノセンスが…守った?



(そんな話聞いたことがねェ…装備型のイノセンスが適合者の意志なく勝手に考えて動いたってのか?!)



ヴヴッ…

バチバチッ



「ちょっ!ホント手伝ってJr.!!手がモゲるっちょ!!イノセンスめっさ痛ェ!!」

(罠か…?)

「ねぇっってえばぁ!!」




ヒュンッ



「ぷげちょっ!!」



金色の何かが

AKUMAにぶつかった



「何すんだバカやちょ!!」

「ティムキャンピー!!」



ティムがAKUMAに激突したかとおもえば

AKUMAの頭に乗った



「!!??ちょ…テ…ティム…?」

「あー!お前マリアンのゴーレムか!聞いてたのよりデカくなってんじゃんちょ!」

「おいおいおいっ!乗る頭違うだろ!!なんでよりによってアク…………え?」





「主の匂いでもすんちょかな?」

「…!?」




「オイラ奴の使いだから…。AKUMAはAKUMAでもっオイラはクロス・マリアンに改造されたAKUMAっちょ!」






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