君に、ずっと
□第零日
1ページ/1ページ
俺には、姉が“いる”
いや、“いた”のほうが正しいだろう。
姉がいたといっても、俺が生まれる前に
死んでしまったので家にある遺影や、アルバム
などでしか見たことがないし。
小さい頃に、父さんや母さん、親戚のおばさんや、おじさんが話してくれたりもしたが、
合ったことのない人の話をされても、実感がわかなかった。
でも、家にある写真を見て
優しそうな人だということはおぼろげにわかっていた。
中学に入って、青峰っちに憧れてバスケ部に入りたいと、両親に言ったとき
姉もバスケをやっていたことを知った
初めて姉が近くに感じられて、なんだかずげー嬉しかったのを今でも覚えてる。
これは、俺が涼香姉ちゃんとすごした一週間のお話。