黒曜編

□29話
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そして、骸は倒れた





リ「終わったな」




シュウウウ

額の炎が消える





ツ「うん・・・・・」



『やったね…ツナwww』





思うように動かない足を引きずりながらひとみはツナに近寄る




ツ「ひとみ、動いちゃダメだよ!!」





『ごめんね…ツナ…本当は、私が…ツナを守らなくちゃいけないのに…』





ツ「ひとみは、女の子なんだから…別にいいんだよ!!男の俺が守らないとね…」




『ワァーン…ツナあぁ!!私は、そういうところが、大好きだあぁ!!』



ツ「泣くなって!!」




『うん…』




ツ「そうだ!みんなのケガ!」




リ「心配ねーぞ、ボンゴレの医療班も敷地内に到着したら しいな・・・ランチアの毒も解毒剤で間に合ったそーだ」





ツ「ランチアさんが・・・!!」



『(ランチアさん?)』




ツナは骸を見る

ツ「死んでないよな?無事だよな?」




リ「ったく甘いなお前は」





『(六道…骸…)』





犬「近づくんじゃねえびょん!!!」


ツ「!」



『えっ!?』




犬「マフィアが骸さんにさわんな!!」

千種と犬が這いながら怒鳴る





ツ「ひぃっあいつらが!!」




リ「ビビんなツナ奴ららもう歩く力も残ってねーぞ」




『あのさ…。どうして…』



犬「んあ?」




『どうして、そこまでして骸についていこうとするの?』




ツ「そうだよ・・・君達は骸に憑依されて利用されていたん だぞ」





柿「わかった風な口をきくな・・・」




犬「だいたいこれくらい屁ともねーびょん・・・・あの頃の苦 しみに比べたら」





ツ「え・・・?」



『どういうこと…』





リ「何があったんだ?言え」





犬「俺らは自分のファミリーに人体実験のモルモットにさ れてたんだよ」



『ひ…ひどい…。』







リ「やはりそうか、お前達は禁弾の憑依弾を作ったエスト ラーネオファミリーの人間だな」









犬「禁弾?それはてめーらの都合でつけたんだろーが」

おかげで 俺らのファミリーは 人でなしのレッテルを貼られ 他のマフィアから ひっでー迫害を受けた

外に出れば銃を向けられ 虫けらみてーに殺される

それが ファミリーの大人達が 推し進めていた 特殊兵器開発の実験に

ますます 拍車をかけたびょん

仲間は次々と死んでいった 毎日が地獄だった

でもあの人は………






********************










「コラ!何をする!!」



「やめろ!うわー――っ!!」




たった一人で 現状をぶっ壊したんだ




大人しくて 目立つタイプじゃなかった 声を聞いたのも その時が初めてだった気がする





骸「クフフ、やはり取るに足りない世の中だ・・・全部消し てしまおう・・・」





この時生まれて初めて・・・







骸「一緒に来ますか?」










俺らに居場所ができた・・・・













犬「それを・・・おめーらに壊されてたまっかよ!!」





柿「・・・・・・・・・」






『でも、、、』





ツ「俺達だって仲間が傷つくのを黙って見てられな い・・・・」







『(そう…そこが……。)』



「そこが“俺達の居場所”だから」




犬「ぐっ!」






柿「・・・・・・・・・・」
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