黒曜編

□28話
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『グローブに、炎が…』




リ「]グローブは死ぬ気弾と同じ素材で出来ていて、死ぬ 気の炎を灯すことができるんだぞ」



『凄い…』






骸「まるで毛を逆立てて体を大きく見せようとする猫っす ね・・・・だが、いくらオーラの見てくれを変えたところで 無意味だ」





ツ「死ぬ気の炎はオーラじゃない」




骸「ならば見せてもらいましょうか!?」

骸が棒で襲い掛かる



ガッ

ツナも受け止め

グニャッ

棒を曲げた





骸「な!?」

ボッ




「つっ!!!?」

炎がかする




骸「(熱い・・・・・!!!オーラが熱を帯びている!?)」





リ「死ぬ気の炎とオーラではエネルギーの密度がちがうか らな、死ぬ気の炎はそれ自体が破壊力をもった超圧縮エ ネルギーだ」





骸「そのグローブは焼きゴテというわけか・・・・」





ツ「それだけじゃない」




骸「くっ」

ブンッ

棒を振るう





「なっ!!」




『えっ!?き…消えた!?』



シャッ

ツナは背後に現れる




骸「!!?」




『ツナ!!』




骸「バカな!いつのまに!?」

ドオッ!




骸をぶっ飛ばす




骸「何だ今のは・・・・・・?奴は何をしたんだ・・・・・」





ツ「ウォーミングアップはまだ終わらないのか?」





骸「・・・・・・・クフフ・・・・クハハハハハッ」




骸は笑いだす






骸「ここまでとはうれしい誤算だ・・・君の肉体を手に入れ れば、直接ファミリーに殴り込みマフィア間の抗争を起 こせそうだ」

ツ「!」




『マフィア間の…抗争…つまり…』



リ「マフィア間の抗争がお前の目的か」




骸「クフフ・・・僕はそんなちっぽけな男ではありません よ、僕はこれから世界中の要人をのっとるつもりです」




『!!!!!!?』




骸「そして彼らを操りこの醜い俗界を純粋で美しい血の海 にかえる・・・世界大戦・・・なんてベタすぎますかねぇ」







骸「だが手始めはやはりマフィア・・・・・マフィアの殲滅か らだ」




ツ「なぜマフィアにこだわる」




リ「恨みか」




『恨み……』






骸「これ以上話すつもりはない・・・・君は僕のものになるの だから」





ドンッ




黒い骸が飛び出す




ツ「幻覚だ・・・・こんなもので・・・・」

ガガッ





ツ「!!!?」




『ツナ!!!!!』





リ「幻覚につぶてを潜ませたな、油断しやがってバカツナ め」




骸「もらった・・・・・・・・!!!」





『危ない!!』




ツ「わかってる!!」

ボオッ

シャッ




骸「また背後に!?」

ドガッ




骸を殴り飛ばす

ドゴオオッン




骸「クフフフこれがボンゴレ十代目・・・僕を倒した男 か・・・・・殺せ」




ツ「!」




『えっ!?』




骸「マフィアに捕まるぐらいなら死を選ぶ」



ツ「俺にはそんなことできない・・・・・・」




ツナは骸に背を向ける

ガッ


『敵に、背中を向けちゃ…』





骸「その甘さが命取りだ」

骸はツナの腕を封じた







ツ「骸お前・・・・・・!」




骸「なぜ多くの刺客に君を狙わせたかわかりますか・・・・君 の能力を充分に引き出してから乗っ取るためだ、ご苦労 でしたね」

ドカッ!

ツナを蹴り飛ばす





骸「飛ばされた先を見るがいい」



ツ「!!」


『あれは!!!』



さっき折れた三つ又が 壁に刺さっていた




骸「クフフ・・・空中では受け身はとれまい、君はそのくだ らぬ優しさで自分を失くすのです」




『(ここまでか……。)』





ひとみが、諦めたその時!!





リ「いけツナ!今こそ]グローブの力をみせてやれ」





ツ「うおおおおお」

ボッ!!

手から大きな炎を放つ





骸「な!!炎を逆噴射だと!?」

ボウッ!

そのまま炎を放つ







『こ…これは!?』






リ「そーだぞ、さっき瞬時にお前の背後に回ったのは、死 ぬ気の炎の推進力を使った高速移動だ」

ガッ

ツナは骸の頭を掴む




骸「うあぁあああ!!!!」

シュウウウ





骸「・・・・・・・ああ・・・!」




リ「死ぬ気の炎が骸のどす黒いオーラを浄化したな」




ドゴオオッ





骸は倒れた……
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