企画部屋

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――――――



今日は春ちゃんと友ちゃんと私との3人でデートの日!


お互い仕事の都合でなかなか集まれなかったから、私は約束の一週間前から浮かれまくっていた。



友「――で?」


『へ?』


友「“へ?”…じゃないわよ、あんた…人の話聞いてた?」



『……え、えへへ…;…久々の再会に浮かれまくってて…つい!』



友「つい、じゃないわよ…」


春「あ、あの…!私も二人に会えて嬉しいです‥!」



『っ!!春ちゃん…!//』



友「はぁ……。はい、はい。あたしも嬉しいわよ。…いちいち言わなくてもわかるでしょ?」



『と、友ちゃんっ…!//』




友「…で、話を戻すけど。」



『…え、あ、切り替え早いね友ちゃん…』




友「名前は好みのタイプとかないの?」



『春ちゃん。(即答)』


春「えっ?」



友「うん、あたしが言いたいのは、そういうのじゃないから。」



『…なん…だと…!?』



友「顔がいい、とかお金持ちだ、とか…いろいろあるでしょ?女子としての理想がさ。」



『なんだそっちか〜!てっきり、結婚したい女性を答えるのかと思ったー。』



友「逆にどうしてそっちへ持っていくのかが謎だわ…」



『えーと…タイプかぁ…うーん…、優しくてー、優しくてー、優しくてー、可愛いくて…ギャップのある人かな!!』



友「やけに優しさを推すわね…」



『…だって…私、最近優しさに飢えてるんだ…。仕事はハードだし…。…………はぁ…優しさがほしい…』



友「あんたも苦労してるのね…いいわ、今日はトコトン付き合ってあげる!」




春「いっぱい遊んで気分をリフレッシュしましょうねっ!」






『春ちゃん、友ちゃん…!大好きだあああっ!!』




春「きゃっ!」



友「わっ!?ちょっ、名前!いきなり抱きつかないでよっ、」



『えへへへへ〜』



春「ふふっ……、……………あれ…?(今のって…)」




『ん?どうかした?春ちゃん…』




春「あっ…いいえ!何でもありません!(きっと私の見間違いですね…。)」


















友「……ところで名前、」



『ん?』



友「あんたがさっき言ってた好みのタイプって…ちゃんと実在してる人をイメージしたのよね?」



『え?“萌えろ☆魔女っ娘侍!”のゴリレイアングレイヌちゃんは私の心の中にしっかり実在してるよ!…ちょっと液晶が邪魔なだけだ。(キリッ)』



友「なによ…その…ゴリなんとかって…;メスなの?」



『ゴリレイアングレイヌちゃんは、ちょっぴりドジな普通の女子高生!ちなみに純日本人!!普段は優しさ120%なのに、変身したら鬼畜になるというギャップ要素を秘めているのである!』



友「どんなお笑い番組よ…。;ツッコミが追いつかないわね…。」



春「なんだか面白そうです!いつ放送されているんですか??」



『前は深夜にあってたんだけどねー…。開始三話で打ち切りに……、』



友「短っ!?」



『今や伝説となってるからね。』




友「……………あたし、名前に彼氏ができたら死ぬほどお祝いするわ…。」



『え?なに、いきなり…』






―――――――――



――――――



[音也side]



音「……………。」



翔「ん?音也、お前飲み物買いに行ったんじゃなかったのかよ?」



聖「浮かない顔をしているが…なにかあったのか?」



音「…俺…聞いちゃったんだ…。」



セ「…聞いたって…何を…?」








音「…………………、名前の好みのタイプ。」



神「!?」


那「あだ名の…ですか?」


翔「どういう事だよ音也!」




音「えっとね…さっきの事なんだけど………、」




―――――――――


―――――



今日はST☆RISHとして撮影の仕事ということで、すっかり顔馴染みのいつものメンバーが揃っていた。



…撮影は順調に進み、休憩時間になって…


俺はリフレッシュがてら、飲み物を買いに撮影現場を抜け出した。



………そんなとき。



『――――――、』



…………あれ…?この声って…



音「………名前…っ」



少し遠くの方に七海たちと楽しそうに話す名前を見つけた。




うわーうわー…!


久々の名前だぁ…!


ここ最近仕事が忙しくて全然、会えてなかったんだよね!



相変わらず可愛い…、って!ボーっとしてる場合じゃない!


早く話し掛けないと休憩終わっちゃうよ…!



音「おーい!名前…、」


友「名前は好みのタイプとかないの?」



音「えっ…、」


名前の…好きな…、





友「顔がいい、とかお金持ちだ、とか…いろいろあるでしょ?女子としての理想がさ。」



わわ…っ!

立ち聞きなんてしちゃいけないとは分かってる、けど…



『なんだそっちか〜!てっきり、結婚したい女性を答えるのかと思ったー。』



友「逆にどうしてそっちへ持っていくのかが謎だわ…」




気になって気になって…っ、




音「っ…、」










『えーと…タイプかぁ…うーん…、優しくてー、優しくてー、優しくてー、可愛いくて…ギャップのある人かな!!』



音「優しくて…可愛くて…ギャップ…、」



き、聞いちゃった…。






春「ふふっ……、……………あれ…?」



音「っ!!」




話を聞いた衝撃で思わず固まっていると、偶然振り向いた七海と目が合ってしまった。



音「――――っ、」



ダッ!!



その瞬間、俺は立ち聞きしてしまった罪悪感で逃げ出してしまった…―――。




――――――――


――――――




音「……と、いう訳ナンデス。」



翔「安心しろ音也…。もし俺がその立場に居ても、お前と同様立ち聞きしてた。」


セ「どうして名前本人に直接聞かないのですか?…ワタシなら聞きます。」


翔「んな恥ずかしいこと出来るか!!;///」



神「……ちなみに、俺は正々堂々名前に聞いたよ。」



翔「は!?抜け駆けか!?レン!」


音「それで…!?名前は何て…?」




神「“教えないプー”だって。」



翔「お前それよく胸張って言えたな…。完全にバカにされてるだろ…;」



神「“プー”って言う時の名前の表情が格別可愛くてね…。」



セ「ワタシも今度、やってもらいたいです。」




那「んー…でも、あだ名の好きな人って誰なんでしょう…?」



聖「なるほど…。なかなか具体的に好みがあると言うことは…つまり…」



一「………現在進行形で好きな人がいる可能性が高い…、ということですね。」



音「優しくて(×3)、可愛くて、ギャップのある人…かぁ…」



セ「ワタシですね。」


音「ええ!?いや…確かにセシルは優しいけど…可愛さとギャップはあるかな…?」


セ「名前が望むならワタシはいくらでもクップル(猫)になります。←これが優しさです。そして猫=可愛い。はたまた、人間と猫というギャップも楽しめる……完璧です。」


翔「お、俺だって!名前には結構優しくしてるし、可愛いとも言われるぜ!?」



一「……普段は“可愛い”と言われると怒るくせに…、ここぞとばかりに主張してくるんですね。」



翔「うっ…;し、仕方ねぇだろ!言われるのは…事実だし…。」


音「俺も最近ライブとかで可愛いって言われるよ!」


聖「確かに、一十木のライブに行った時にファンがそのような事を叫んでいたな…。しかし…一十木にギャップがあるというイメージはないのだが…」


音「うっ…ギャップ…かぁ…;うーん…、そういえば…マサは、普段はキチッとした日本男児っぽいのに、虫を前にすると女子より怯えちゃうっていうギャップがあるよね…。いいなぁ…」



聖「なっ…!お、俺はただ…虫が少し苦手というだけでだな…」


神「あっ、蛾だ。」



聖「〜〜〜〜!!!??」




神「ふっ…情けないな、聖川。うん…やっぱり、名前の好きな人は…この俺かな。」



翔「…なんでそうなるんだよ…レンは、女には優しいけど…可愛さとギャップはねぇだろ…」


神「甘いな、おチビちゃん。俺はこの前、名前に“神宮寺さんって…良く言えばウザカワイイですよね。”…って言われたのさ。そして名前に対するこの熱い想いこそが…最大のギャップ…!」



翔「いや、全然良く言えてねぇし…。レン、それ怒っていいところだぞ。…つか、そのギャップってなんなんだよ…」



セ「…つまり、普段は女性皆に優しくするタラシのように見えますが…内に秘めた心は熱く、一途…ということですか?」



聖「愛島さん、“タラシ”など…どこで覚えてきたんですか。やめなさい。」



カ「いけないのですか?…カミュが、女性に愛想を振り撒く人はタラシと言うのだと言っていました。」



一「まあ…あながち間違ってはいませんが…、あまり使うのは良くない言葉です。」



セ「そうなのですか…。だからカミュに、“…だったら、仕事モードのカミュはタラシですね!”…と言ったら殴られたのですね…。」



翔「お、おま…;カミュ先輩にそんなこと言ったのかよ…;」



那「ねぇ、翔ちゃん翔ちゃん!僕はどうですか〜?」



翔「あ?那月?…うーん…、お前は寧ろギャップの塊みたいなもんだよな…。(眼鏡とったら別人だし)…そんでもって(デカイから)可愛くないし、(主に俺に)優しくねえ。」



一「翔…言葉は慎みなさい。」


音「…もし今、那月が砂月になっちゃったら確実にお陀仏だよね…」



那「??」



翔「じょ、冗談に決まってんだろ…;ト、トキヤはどうたんだよ!?」




一「私…、ですか?」


神「まあ、可愛げはないよね」


音「トキヤは基本的には優しいけど…なんか、名前に対しては当たり強くない?」


翔「トキヤのギャップっつったらHAYATOだけど…もうHAYATOを演じるのは止めたもんな…。」



一「…………。」


音「げ、元気出してトキヤ!;ここまで当てはまらないと、逆に清々しいし!すごいよ!」



一「音也…もしかして、それで慰めているつもりなんですか?」


音「うん!」



一「……………はぁ…、もういいです。」


翔「あー、なんかますます気になってきた!名前の好きな人って誰なんだよ…」


セ「そんなに気になるなら、ワタシが名前に直接聞いてきます。」



那「あっ!じゃあ、僕も行きます!」


聖「待て愛島、四ノ宮…今まだ撮影は終わっていない。」


音「じゃあじゃあ!これが終わったら名前んとこ行こ!」


セ「はい!」


那「楽しみです〜っ」


神「それなら、俺も行こうかな。」


翔「もちろん俺も!」


聖「…俺も行こう。」


一「な、何なんですか…揃いも揃って…」


音「トキヤは行かないの?」




一「……………………………しょ、しょうがないので…行きます‥。」



神「素直じゃないね、イッチー?」



一「うるさいですよ、レン。それより…もう撮影が始まりますよ。」


音「はーいっ」


翔「休憩時間、結構多く取ってあったけど、話してたらアッと言う間だったなー。」



那「撮影、頑張りましょうね!」


セ「はい!」





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