企画部屋

□琥珀澪様リクエスト(100000hit)
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――――――


今日は名前の誕生日。



……というわけで、プリンス組と先輩組が名前の部屋に揃っていた。



音「名前っ誕生日おめでとー!」


『ありがとう音也くん!』



聖「いきなり押し掛けてすまなかったな…。誕生日、おめでとう。」



『いえいえ!こんなサプライズをしてくれるとは…すごく嬉しいです…!』



那「ねえねえあだ名、こっち向いてください〜」



『ん?』



ちう



『…………へ?』



那「お誕生日おめでとうのキスですよ。これからも、だ〜いすきです!」


『あ、う…ありがとう…//;』


翔「那月…!お前っ、額にキスとか!?//なんて羨まし…じゃなくて!!…名前が嫌がってんだろ!!」



那「翔ちゃんもしてほしいの?」



翔「ちげえっ!!;」



一「なるほど…。誕生日に額にキス、ですか…。」



『い、一ノ瀬さん…?なんか…顔近い…;』



一「誕生日ですから。」



『いや、全然理由になってないし…;』



神「イッチーが右頬なら…俺は左頬かな…」



『は!?なっ…なにするつもりですか!?;まさか…ビンタ!?両サイドからそんなことされたら顔が大変なことになるじゃないですか!!;…というかなんでビンタ!?誕生日にビンタ!?』



神「安心してレディ。…こうするのさ。」



一「…これはあくまで、誕生日プレゼントですから。」





チュッ…





『…………は?』




セ「両サイドからのキス…。これが祝福のキスですね。ならワタシも…」



グイッ!



セ「にゃあ!?;カミュ!?何をするんですか!!」



カ「貴様ら…黙って見ていれば…調子に乗るなよ?愛島、特に貴様は名前に近寄るな。」



セ「どうしてですか!ワタシも名前を祝うんです!!放してくださいっ」


嶺「まあまあ、ミューちゃん。僕たち大人なんだからさ。」



カ「寿…」



嶺「なーんて…、えいっ!スキありっ!」


ギュッ


『うえっ!?』



嶺「ん〜‥いい匂い…それに柔らかくて…癒される〜っ」


藍「……レイジ、セクハラだよ。」



嶺「違うもんっ!祝福のハグだもん!!」



蘭「テメェ…“祝福の”って付ければ何でもまかり通ると思うなよ!オラっ、名前から離れやがれ!!」



嶺「いだだだだっ!!ランランひどい!!僕これでもアイドルなのにっ!;」



『あ、あはは…;』



藍「名前、これ。」



『え…?これって…』



藍「誕生日プレゼントだよ。見て分かるでしょ。」



『わ…ありがとう!!…開けてみてもいい?』



藍「……好きにすれば?」



ガサガサ…




『え…?これって…』



藍「…指輪。………(特別な人の)特別な日に送る物なんでしょ…。」



『特別な日に…?そういうものなの?………あ!で、でも!指輪なんて高かったんじゃ!;こんなに可愛いし…』



藍「そうでもないよ。セットだったし。」



『…へ?…セット…?』



藍「名前に似合いそうなのを見つけたら、店員さんにこれはペアリングだって聞いて。……ほら。」



『ペっ…ペぺぺペアリング!?』



蘭「テメェもテメェで何抜け駆けしてんだよ!!恋人気取りか!?」



藍「どう祝おうとボクの勝手でしょ。」



蘭「…チッ……名前、ちょっとこっちに来い。」



『は、はい…?』



蘭「手ェ出せ。」



『はい…。』



ポンっ


『え…これ…』


蘭「おっ、女が喜びそうなもんとか知らねえし…気に入らなくても文句言うなよ!//;」



ガサ…


『うわぁ!可愛いクマさんのストラップ…』




神「へえ…いつもお腹を空かせてるランちゃんが人にプレゼントを渡すなんてね…」



嶺「しかもクマさんって…ププーッ!…ランラン…っ可愛い…ぶふっ…」



蘭「嶺二テメェ…まだ懲りてないようだな…」



嶺「のぅえっ!?;ランラン…顔っ!!顔恐いぃっ!!;」



『あ、あの!蘭丸先輩!ありがとうございます…、嬉しいです…!』



蘭「っ…!そ、そうかよ…。」




嶺「たった一言でランランを落ち着かせちゃうあだ名!カッコイイ!レイちゃん惚れなおしちゃった!」


『…えーと…これは…褒められてるのかな?』



音「名前名前ーっ!!俺からもコレ!」


『わっ!?ビックリしたー…;って…音也くん?』



音「えへへ…はい!俺からの誕生日プレゼント!」



『これ…CD?…あっ、もしかして!』



音「名前の作りかけの曲を俺なりに歌ってみたんだ!この前、イマイチ曲のイメージが纏まらないーって嘆いてたでしょ?少しでも参考になればいいなって!」


『音也くん…!ありがとう!すごく助かる!』


音「あとね、全力で歌ったバースデイソングも入れてるから楽しみにしてて!!」



『ふふっ…ありがとう!』



聖「名字…俺からも…これを。」



『聖川さんまで!?わわっ…キレイなネックレス…!』



聖「その…名字に似合うと思ってな。…気に入ってもらえると、嬉しい‥。」



『ありがとうございます!大切にしますね!!』



嶺「はいはーいっ!次は僕の番!!」



セ「あの!スミマセン、ちょっといいですか?」



嶺「ガクゥ!ど、どったのセッシー;?」



セ「カミュの様子が…」



嶺「え?ミューちゃん?何何…、……って…うわぁ!?;なんかミューちゃんから黒いオーラが!!;」



カ「貴様ら…いいかげんにしろ…」



嶺「ミューちゃん!?なんでそんなに殺気放ってるの!?おこなの!?;」



カ「俺が何も言わぬと思ってベタベタと……」





グイッ



『へっ!?』



カ「名前…お前もお前だ。クラゲのように流されおって…」



『す、すみません…』



カ「それに、仕事の時以外は“先輩”と付けるなと言ったはずだが?」


『えっ!だってそれは…皆の前だし…その…』



カ「だからこそだ。さあ、呼べ。今すぐ呼べ。」



『…うぅ……カ、カミュ…//』



カ「ふっ…それでいい。」



嶺「ちょちょ、ちょ〜ぉっと待ったぁー!!」



カ「なんだ、寿。」



嶺「何!?今の一連のやり取りは何っ!?;」



カ「これでも分からぬか?」




一「……とても嫌な予感がするのは気のせいでしょうか。」



聖「……ああ、俺もだ。」



那「いいなぁ〜、ミューちゃん先輩っ!僕も、なっちゃんって呼ばれたいです!」



翔「那月…お願いだから今は黙っててくれ…」



セ「カミュ、どういうことなのか説明してください。」



カ「……仕方あるまい。愚かな愛島のために俺が分かりやすく、教えてやろう。……名前、」



グッ




『………へ?カミュ…な、何を……んむっ!?』



チュッ…



カ「んっ…はぁ、」



『んん〜〜っ!?////』



全「「「!!!???」」」




カ「っふぅ…、これで分かっただろう?これを期に‥今後、不用意に名前に近寄ることは止めてもらおうか。」




セ「いやです。」



カ「は?」



セ「ワタシには分かりません。どうしてキスをする事で、名前に近寄ってはいけないということになるのですか?」



カ「フン…どうやら、貴様の脳ミソは俺が思っていたよりも、ずっと乏しいらしいな。」



セ「それに、名前とのキスなら、ワタシの方がたくさんしてます。(猫のときに)」



『え!?;』



カ「…寝言は寝て言え、愛島…」



セ「寝言ではありません。だいたい、カミュは名前とどういう関係なのですか?」



カ「寝言ではないと言うなら、ただの思い込みか…。……俺とコイツは恋人同士だ。言葉にするまで理解出来ぬとは…。分かったら速やかに手を引け。…愛島だけではない、もちろん貴様らにも言っている。」



セ「………カミュと名前が…コイ、ビト…?」



カ「…本当に理解できていなかったのか、愛島」



セ「…なるほど、それは良かったです。」



カ「……は?」




セ「相手が他の人ならショックを受けていたかもしれませんが…カミュなら余裕です。」



カ「……それはどういう意味だ愛島。」



嶺「まあ、確かに!ミューちゃんは優しさに欠けてるし、引くほど甘党だし!別れるのも時間の問題かもね〜」



藍「僕のデータからも、カミュみたいな、横柄な態度をとる彼氏が彼女に捨てられる確率は非常に高い、と出てるよ。‥カミュこそ、諦めたら?」



蘭「ハッ、名前が誰のものだろうが関係ねえ!欲しいもんは奪ってでも手に入れる、それがロックってもんだろ!!」



神「なるほど…、略奪愛か…。確かに、そっちの方が燃えそうだ。ふふっ…覚悟しておいてね、名前?」



『え、え?』



一「名字さんにも、ちゃんと“恋愛感情”というものが存在したんですね。あまりに鈍いので、“この人は恋愛のことを食べ物か何かだと勘違いしているのではないか”と疑い始めていたのに。」



『一ノ瀬さん…私のことを何だと思ってたんですか』



一「…でも、これで心置きなくイケます。」



『えっと…?いく‥?』



音「…俺、負けず嫌いなんだよね。…俄然、やる気出てきちゃった!!」



翔「負けられねぇ戦いってやつだな!よっしゃ!!俺だってやってやらぁ!!」


那「ふふっ…翔ちゃん、元気いっぱいですね!…でも、僕だって負けません!!」



聖「俺も、こればかりは‥相手が先輩だからと言って引くわけにはいかないな。」



嶺「……と、いうわけだから…覚悟しておいてね!ミューちゃんっ!」















カ「貴様ら…本当に…っいいかげんにしろぉぉおっ!!」




カミュと名前の恋愛は…前途多難なようです。





-end-



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