長編
□スイーツ始めました。
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ザワザワ…
『ここが…都会…』
ついにやってきました、憧れの場所!!
たくさんの人や天人で溢れかえっている。
いつかはここに大きなスイーツ店を築きたい!!
『まず…何をしようかな…』
あれ…具体的に、みんなを笑顔にするってどうすればいいんだろう?
とりあえずお菓子を作って…
作って…?
…………あ、
『道具と材料はあるのに作る場所(キッチン)がないぃぃぃ!!;』
私はなんてバカなんだろう…
みんなを笑顔にしたいということばかり考えて、自分の住む場所を確保するのをすっかり忘れていた。
『不動産屋はいずこへ…』
私はフラフラと不動産を探すことにしました。
『不動産産不動産〜♪』
?「ちょっ!!姉ちゃんどけェェェェ!!;」
『え、』
ドン…ッ!
あれ…?私…今、空を飛んでる気がする…
『ごふっ…ケホッ…うう…』
?「おいおい大丈夫かよ姉ちゃん、」
『………………。』
?「あり?マジで?え?おーい姉ちゃん、しっかりしろってー…死んでないよねコレ?おおおお落ち着け俺!とりあえずムー大陸の入口を……」
ムー大陸…?
なに…それ…
ってアレ?力が入らな…
ガクッ…
?「おおおおおい姉ちゃん!?;やべーよ人轢いたことがバレたら…また免許がっ!眼鏡眼鏡、応答を願います。」
?「眼鏡眼鏡ってなんだぁぁぁ!!;眼鏡が本体じゃないから!!僕は眼鏡かけ機じゃないから!!」
?「うるせえよ、ぱっつぁん!公衆電話に10円しか入れてねーんだよ切れちゃうだろうがコノヤロー」
?「なんなんですかもう!;…で?なにかあったんですか??」
?「それがよぉー、無駄に乳のデカイ姉ちゃんを轢いちまったんだよ。だから俺はムー大陸の入口を探してんだけど全然見つからなくてよぉ」
?「アンタまた人を轢いたんですか!?;つーか現実逃避してる場合じゃないですって!!早くその人を病院に…」
?「ああー…そうしたいのは山々なんだけどさー、ねぇんだよ。金が。つー訳でぱっつぁん、今からコイツ連れて帰るから救急箱でも準備しとけよー」
?「はぁ!?;僕に片棒担がせる気ですか銀……」
ガチャン
?「よし、準備は整った。早いとこ連れていかねーとな…」
『………………。』
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