長編

□スイーツ始めました。
2ページ/5ページ





――――――――


ザワザワ…



『ここが…都会…』



ついにやってきました、憧れの場所!!


たくさんの人や天人で溢れかえっている。



いつかはここに大きなスイーツ店を築きたい!!



『まず…何をしようかな…』



あれ…具体的に、みんなを笑顔にするってどうすればいいんだろう?



とりあえずお菓子を作って…


作って…?



…………あ、



『道具と材料はあるのに作る場所(キッチン)がないぃぃぃ!!;』



私はなんてバカなんだろう…



みんなを笑顔にしたいということばかり考えて、自分の住む場所を確保するのをすっかり忘れていた。



『不動産屋はいずこへ…』



私はフラフラと不動産を探すことにしました。






『不動産産不動産〜♪』



?「ちょっ!!姉ちゃんどけェェェェ!!;」



『え、』



ドン…ッ!




あれ…?私…今、空を飛んでる気がする…




『ごふっ…ケホッ…うう…』



?「おいおい大丈夫かよ姉ちゃん、」



『………………。』



?「あり?マジで?え?おーい姉ちゃん、しっかりしろってー…死んでないよねコレ?おおおお落ち着け俺!とりあえずムー大陸の入口を……」




ムー大陸…?



なに…それ…




ってアレ?力が入らな…



ガクッ…




?「おおおおおい姉ちゃん!?;やべーよ人轢いたことがバレたら…また免許がっ!眼鏡眼鏡、応答を願います。」



?「眼鏡眼鏡ってなんだぁぁぁ!!;眼鏡が本体じゃないから!!僕は眼鏡かけ機じゃないから!!」



?「うるせえよ、ぱっつぁん!公衆電話に10円しか入れてねーんだよ切れちゃうだろうがコノヤロー」



?「なんなんですかもう!;…で?なにかあったんですか??」



?「それがよぉー、無駄に乳のデカイ姉ちゃんを轢いちまったんだよ。だから俺はムー大陸の入口を探してんだけど全然見つからなくてよぉ」



?「アンタまた人を轢いたんですか!?;つーか現実逃避してる場合じゃないですって!!早くその人を病院に…」



?「ああー…そうしたいのは山々なんだけどさー、ねぇんだよ。金が。つー訳でぱっつぁん、今からコイツ連れて帰るから救急箱でも準備しとけよー」



?「はぁ!?;僕に片棒担がせる気ですか銀……」


ガチャン



?「よし、準備は整った。早いとこ連れていかねーとな…」




『………………。』






-
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ