main
□Chapter 4
1ページ/6ページ
何もない
役立たずしか存在しない世界
家のない軒下 続きの無い道
花を枯らすだけの冷たい雨
どうして俺は こんなところにいるんだろう
俺は なんのために…
産まれて来たんだろう
こんなつまらない話の中で一人夢も希望も名前も持たず
役立たずな紙屑として生きるのは もう―――― 嫌だ
でも どうしたらここから抜け出すことができるんだろう
わからない
なぁ
俺、なんだってするよ
俺を必要としてくれる誰かがいてくれるなら、なんだってできる
だから
俺の存在を認めてくれ
誰か 俺の、 名前を――――
「名前を 呼んでくれ」