上宮小説部屋

□詩(ウタ)
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私は何処へ行くのだろう。


遠い?

近い?

それすら分からない。

苦しいよ。

あの児は泣いてた。

そうだ、私はあの児を助けるために

旅に出たんだ。

でも、あの児は何処に行ったの?

もう泣き声は聞こえない。

私が遠くへ行きすぎてしまったの?

多分そうだ、



本当は違った。


私はそれを信じたくなくて

否定していたけど、


あの児はもう、



泣き止んで歩き出していったんだ。



私の出る幕は無くなった。


さあ、何の為の旅だったのかしら?




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