立海日記
□第四話〜ファンクラブ
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このごろ最近、うちの身に不可思議なことが、頻繁に起きている。
例えば、靴箱にゴミが入っていたり、知らないアドレスから変なメールが来たり…。
「うわ…これ、絶対あれだよ…」
あれ…とは、
「ファンクラブ…」
おそらく、マネージャーを受けつけていなかったテニス部にうちが、マネージャーとして入ったから、ターゲットにされたのだろう。
メールのないようも
『私たちのテニス部に近づかないで』
いやいや、いつからお前らのものになったんだよっ(笑)
思わずつっこんじゃったじゃんか。
「まあ、自然消滅するよねー」
この時のうちは、ファンクラブのことなんて、軽いもんだと思っていた。
だけど、ファンクラブからの仕打ちは、日に日に増す一方だった。
「おい、蓮歌ー…」
さすがの赤也も気づいたようで、心配そうに聞いてくる。
「大丈夫か…?」
「?大丈夫だよ〜」
実際のところ、本当にあまりファンクラブに関しては眼中にないうち。
「だってよーメールとか、来るんだろー?」
赤也の言う通り、現在も迷惑メールは来ている。
「大丈夫だってー」
さすがにメールの内容にイラつきを覚え始めたうちは、最近はメールを返したりしている。
「最近はねー、メール返してみたりしてるんだよねー」
赤也は、
「え!?大丈夫かよ!てか、なんて返したんだ?」
と聞いてきた。
「んっとねー『ウザイ』ってきたから『あなたがね(笑)?』って返したよー」
うちは、メールの内容を読む。
「え、ちょっ…それで返事きたのかっ?」
当然返ってきた。
うちは、赤也にメールをみせる。
『は?あんた何様のつもりなの?調子にのらないでくんない?』
うちは、このメールに
『いやいや、乗ってませんからってか、乗りたくないですからー(笑)何様のつもりなのって言われてもー貴方こそ、何様のつもりなんですか(笑)』
と、返信。
「あんた…怖いもの知らずだな…」
「いやいやあ〜」
「いや、誉めてないから」
珍しく赤也につっこまれた。
「おい、珍しくってなんだっ」
「あ、聞こえてたか…」
こんなやり取りをしていると、
「よーっ」
丸井先輩がやって来た。