story
□年下狼の甘い毒
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「ゆーみせーんぱいッ」
ガバッ
後方から私に抱きついてくるこの男の子、南雲奏太。
ふわふわの猫ッ毛は茶色で、目はくりっとしてて、女の子より可愛い。
抱きつかれてたじたじの私、神崎由実。
「はっ…離して〜!!」
「あははっ!ゆみ先輩可愛いー。でもやだよ〜」
「何で毎日毎日付きまとうの?」
「酷いなぁ…それじゃまるで僕が不審者みたい(笑)」
いやいや、思い切り不審者。
「僕はただ先輩が好きなだけなのに…」
「///…」
「いい加減落ちてよ。せーんぱいッ!!」
チュッ
頬に彼の唇が触れた。顔中が熱くなる。
「なっ…ななな何したの!?」
「ほっぺにチューしただけで赤くなっちゃった?先輩純情♪かーわいッ」
彼が私に付きまとうようになって、もう一週間。