黒魔女さん

□歪んだこの気持ちを君に伝えるから、君は早く僕を嫌いになればいい
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――ああ黒鳥さんを見てると本当にイライラするよ。


どうしてだろう。それは僕にも分からないのだけれど。

僕より魔力も無い癖に僕よりもいざとなると力を使うのが上手で。
何時だって色んな人に助けて貰えて。

いいよね、黒鳥さんは


なんて子供じみた嫉妬でしかないこの気持ち。

僕がこんなこと考えてるだなんて君は思ってもいないんだろうね。




だから平気で手をさしのべてくる。




ああ、むしゃくしゃするよ。



君のその笑顔を見てるだけで腹がたつ。
イライラする。気持ちが悪くなる。



ね、酷いでしょ?





だからこんな酷い僕のことなんて放って置いてよ。



嫌いなんだ嫌なんだもう無理なんだ






僕にそんな目を向けないでくれないかい?
僕の気持ちを知ったら君は僕の目の前から姿を消すんだろう?





――――ああ、本当に気持ちが悪いよ。吐き気がする。



むしゃくしゃする。






なのにどうしてだろう
何でだろう




どうしてかは分からない。


だけど嫌いにならないで欲しい。





今直ぐにでも嫌いになって僕の目の前から消えて?

嫌だ、嫌いにならないで。居なくならないで。

手をさしのべることをやめないで?




矛盾した気持ちが心に留まり熱を持って冷たい水と化す。

目頭が熱くなって目尻から雫が流れ落ちる。




ごめんね、ごめん。




矛盾しててごめん。
嘘ついてごめん。





君を嫌いになれなくて辛くて苦しくて吐きそうで。


だから君に僕を嫌いになって貰おうと思った。



でも、無理だったよ。





あんなこと、言えるはずなんてない。


君を苦しませたくは無いから。







君が苦しむ位なら僕が苦しめばいい。










……はぁ、は、――…っはぁ、はぁ




ねぇ歪んだ僕の気持ち、君に伝えるから


早く僕を嫌いになってくれないかい?









嫌だ、嫌いにならないで。









――何度も、何度も繰り返す。







end


―――――――――――
ぅわぁあ…バッドエンドっぽくなってしまった……。すみません;;;

嫌いになって欲しい、けどやっぱり無理だから、チョコが苦しむ位なら自分が苦しめばいいと大形くんは思う訳です。
けどやっぱりまた苦しくなって早く僕を嫌いになって、と…。
いやぁ、繰り返しますね。

本当意味不明ですみません……;;



もっと精進します!

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