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□かけがえのない、君
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「きゃああ//スマートっち様よー!!!!///」
「今日も素敵ね///」
何時も聞こえる黄色い声。
スマートっちがこっちに歩いてくる…。
門から校舎までの道のりを、1人てくてくと歩いていると、後ろからスマートっちが黄色い声に見向きもしないで私の方に…。
今日も大人気だなぁ…。
なんか…なんていうか…寂しい気持ち。
「おはよう、スマートっち!」
「……おはよう」
ぶっきらぼうだなぁ…あ、クールなのか。
なんて思いながら彼の隣を歩く。
「今日の授業楽しみだね!」ニコッ)
「…ああ」
そう。今日の授業はもうすぐクリスマスだからクリスマスソングパーティーなの。
もう今から楽しみだなぁ〜♪昨日眠れなかったもの。
「スマートっちはどんなクリスマスソングにするの?」
「……秘密」
「そっかぁ…早く聞きたいなぁ」
そんな他愛のない会話が楽しい。
音楽科にスマートっちが居てくれて良かった…。
――――
―――
「それは恋よ!」
「へ?」
な、なに言ってるの…。
「ぜーったい、恋よ!」
めめっちが目を輝かせながら言う。
そんなんじゃないと思うけど…な。
「ち、違うよ?だってまめっちにも思うから。
一緒にいて楽しいって」
「でも寂しいって思ったんでしょ?」
「う、うん」
「それは嫉妬ね!」
自身満々に言うめめっち。
嫉妬…?私があの女の子たちに?
うーん………。
「ないと思うけどなぁ…」
「でもあるかもしれないってことだよね!?やっぱりスマートっちとピアニっちはあーゆう関係でこーゆう関係でもしかしたら既に付き合っちゃったりして…」
「お、落ちついて、コフレっち!;そーゆうんじゃないから!スマートっちに怒られちゃうよ、スマートっち嫌だって言…」
嫌だよね、スマートっちだって…。
あれ?どうしてこんなに悲しいんだろう…?