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□隣の小悪魔ちゃん!
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ポロロン…ポロロン…


教会に響くピアノの音
何時も僕を幸せな気持ちにしてくれる。


そんな中、今一番聞きたくない声が聞こえた。

「スマートっちーーーーーーー!!!!!!」

…幻聴だ、うん。


ポロロン…ポロロロン


「もう、スマートっち!無視しないでよ!!」
「…………」

幻聴だ、幻聴だ幻聴だ幻聴だ幻聴だ幻聴だ幻聴だ((


「スマートっち!ねぇスマートっち!???」
「……聞こえてるよ、」
「聞こえてるなら返事してよ」
「君に構ってる暇は無いんだよ」

頼むからほっといてくれ、そういうと彼女は剥れた。

「無理!スマートっちのこと大好きなんだもん!」
「………」

よくもまぁそんなことを恥ずかしげもなく言えるよね…。

彼女はピアニっち。
どうやら僕は好かれているらしい。

「じゃあまた明日学校で」
「ちょっと!まだ話は終わってないし、告白の途中だよ!?」
「もう何回も聞いたよ」

そう、彼女は何回も何回も僕に告白をしてくる。

断ったはずなんだけどね。

「いい加減にしてくれないか?
もう聞きあきたよ」
「………でも好きなんだもん!」

「…分かったよ」


ああもう、本当に彼女はしつこい。それにしぶとい。
けど……

「嫌いじゃないよ」
「へ?」
「これで良いだろ?」
「…スマートっち……」

「それって好きってこと…?//」

は?

「なんでそうなるんだよ、嫌いじゃないだけで好きじゃない」
「………」

悲しい顔しないでくれよ、
僕はその顔に弱いんだ。

これじゃまるで惚れてるみたいじゃないか。
















「スマートっち、好き…」

「分かったよ」

「ふふっ」



…ああ、君はなんてズルいんだ。

何時もその顔に負けるんだ…


「君、ズルいよね」

「何が?」




end

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