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□君の気持ちは
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カリカリカリカリ…
スマートっち…スマートっちスマートっちスマートっちスマートっち……っと。
「ふう……」
今、何やってたかって?
これはその……//
「ピアニっち!」
声のする方を見ると、見慣れた紫のクラウンが頭に乗った女の子。
「くるるっち!!」
くるるっちはにこっと微笑みながら 何やってたの?と聞いてくる。
彼女は私の親友。可愛くて女の子らしくて私の自慢なの。
「…いやぁ、その……」
そんな大事な親友だが、これを言うのは気が引ける。
恥ずかしいから…///
けど…やっぱり言っておいた方が良いよね…。
「あのね…その…//」
と、言おうとする前にくるるっちは
「あ!それ!!」と叫んだ。
「ピンクのペンで五回好きな人の名前を書くと両思いになれるっていう、あれね!」
「ひゃぁあああああぁあああっ!!//////////」
「あ、ピアニっち!?;」
「くるるっち、声大きいよ!」泣)
「ごめんね……;」
くるるっちはてへっ、と舌を出して謝る。
「もう………」
「何かあったのかい?」
…、
・
・
・
………す、す、ス…・・
「スマートっち!?????」
ど、どどどどうしよう!
聞かれたかもしれない……。
そう思うと恥ずかしくて、涙が出そうだった。
そんな私に気付いたのか、くるるっちがフォローする。
「な、なんでもないのよ!?;ちょっと、色々あって……」
「…色々って?」
スマートっちと目が合う。
「くるるっち…」
「ピアニっち、私行くわね」
くるるっちはそう言うと、出ていこうとし、ドアを閉める前に『頑張って』と口パクで言ったのが分かった。
が、頑張るってどうすれば……?
「ピアニっち」
「な、何……?」
「さっき、どうしたんだい?」
「なんでもないよ!!」
「…そう」
そんな会話を交わしながら近付いてくるスマートっち。
私はマズイ、と思った。
今私の机には『スマートっち』と五回ピンクのペンで書いたノートが置いてある。
もし、これを見られたら……。
スマートっちがこの意味を知らなければ良いが、今流行っているので知らない確率は低い。
私は近付いてくるスマートっちを避ける様に、後ろへ後ろへと下がり、ノートをゆっくりと閉じた。
だけどスマートっちはそれを見逃さなかった。
「それは……?」
「え、………と」