スマブラX
□戦場の砦の誓い
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「ちょっと…アイクどこ行くの?」
後ろから追い掛けてくる声に少しだけ振り向き返事を返す。
「外」
それだけ言ってスマブラ城の外へ出た。そして庭の茂みに仰向けに寝転ぶ。
青い空と白い雲。清々しいくらいの晴天だ。
「ちょっとアイク」
俺が今まで見ていた青空を隠すように上から俺の顔を見下ろし、声をかけて来た女、サムス。
さっきの「ちょっと…アイクどこ行くの?」もコイツだ。
「なんだ」
「さっさと仲直りしなさいよ、見てるこっちも不愉快だわ」
「………………」
「じゃあね」
それだけ言うとアイツは行ってしまった。
全く…うるさい奴だ。
仲直りと言うのは…いや待て。最初から言った方が早そうだな。
事の始まりは今日の朝だった・・・。
―――今日の朝
「ちょっとアイク!」
「……なんだマルス」
「僕の鏡割ったでしょ!?割れてたんだけど!!!!」
「知らん」
「嘘つかないでよ!最低だよ!これ僕の宝物なんだよ!??」
「…知らんもんは知らん。それに鏡が宝物とか終わってるな」
「なっ!何さ!アイクなんて肉でしょ!?肉肉肉肉、肉ばっかり!」
「貴様、肉の悪口だけは許さん!!!!」
―――…と、こんな感じだ。
他の奴に言ったら下らないと言われた。殺す。
大体アイツが悪いんだ。肉を馬鹿にするから……。