(43)に騙された。

□まずは日常
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まずは日常。

私は普通だ。容姿、運動、勉強すべてにおいて平凡。
だけど非平凡なものが2つだけ。

まずは……


「芽炉ちゃっん♪」
「んー。なにー。」

「んもぅっ!!そんな素っ気ないところもかわいぃ〜」


うん。若干ウザイ。
でも美人なのがムカつく…
そう。1つめはこいつ、沢野帆乃夏。

美人というより可愛い。

という皆からの愛されキャラなのに何で私と仲良くしてくれんのか分かんない…
高校の入学式に出会ってからなんか分かんないけど気に入られちゃって…

そんな友人はなんかの部活のマネージャーらしい。

凄い人気で中学の時はよく恨まれたとか言ってたからたぶん、バスケ、サッカー、野球、テニス辺りだと思う。

「芽炉ちゃん?」

「んー。」

「あのさぁ、私夏休みに合宿があるんだけどさぁ…」「無理。」

「はやっ!返事速いんだけど!!」

「……悪い予感した。」

「えぇぇ?」

「それより後ろに客来てるし…」

「あ、本当だ!ごめんね」
「マネージャー。俺に気付かないとかいい度胸だね。」

あ、よく友人のところに来る人だ…

なんかどす黒いオーラ出してるけど平気かな?

名前なんだっけ…
他人に興味がないからな。

でも私だってテニス部位知ってるよ。

……人は分かんないけど。
とにかく関わっちゃいけないことって私の頭の中が言っている…

テニス部とかケバい女の群れでしょ…

コートに近づくだけで吐き気する。

コート近くの木陰で試合観戦しながら優雅にお茶飲んでるお姉さま方見たときはマヂでビビったからね。

でも中学の時はもっと凄かったっていう友人の話を聞くだけで充分だ。

「うん。わかった。幸村も気を付けろよ!」

「は?何で上から目線なんだよ。」

友人なんで幸村って人に上から目線なんだよ!
どう見たって黒属性だろ。
「ふふふっ。マネージャーの友達?も覚えとけよ☆」
うわ。恐い恐い
友人の事ちょっと尊敬したかも、

「芽炉ちゃん待たしてごめんねー!早く食べよー、」

「うん。」
ごめん。もう食べちったよ
「もうたべてんじゃーん!!」

「ごめんねー」

「もぅっ!そんな可愛く言ったって……許しちゃうじゃーん!!」

許すんかいw

____プルルルっ。

「ん。ごめん」

友人に謝ってから電話に出る。

「もしもし、太郎ちゃん?」

『あぁ。』

「なにー。お昼食べてんだけど。」

『来週から夏休みだろ。どうだ?久しぶりに別荘にこないか?』

「あ、まぢで?行く行く!」

『あぁ。泊まるのは何泊でも良いからな。』

「はーい」

『また連絡するように!





切ってよし!!』



なんなんだあの親父は?
切ってよし?


「芽炉ちゃん電話終わった?」

「うん。ごめん」

「あのさぁ夏休み遊ぼうよ」

「いいよ。」

さっきのが2つめ
私の叔父の榊太郎(43)です

そんな2つの非平凡とたくさんの平凡に囲まれて生きている相馬芽炉です



 

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