(43)に騙された。
□もうすぐ夏休み。
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「ねー。るいちゃぁん♪」
「うん。いいんじゃない」
「本当!?ありがとう♪ごめんねー合宿のせいで。」
どもども。
芽炉です。
今は友人に遊ぼうよ。と言われたため予定建ててました。
なんか友人は合宿があるらしくて、8月に遊べるか聞かれたんで、1回だけという約束でOKした。
「7月は私も旅行?行くし」
「そうなの!?どこ行くの!!」
「山梨?だっけな。」
「え?本当に?うちもだよー♪会えると良いね!」
「……うん。」
なるべく会いたくないのが本音です。
「また部活の子来てるよ。」
「あ、幸村だ…どうしよう。」
「がんばれ。」
なんでか知らないけど、友人が怯えてた…
またなんかやらかしたのかな。
前はスポーツドリンクに塩入れて怒られてたな…
ちょいちょい
「……?」
部員の人が手招きしてるまぁ、私のはずないよな
「(お 前 だ よ。)」
ギャャャャヤヤ!!
口パクで「お前だよ」って!
「な、なんでしょうか。」
走ったよ。
ドアまでなのに全力疾走したよ…
「あのさ、ちょっと来てくんない?あ、マネージャーはもういいよ。」
「わかったー。」
ちょ、友人!
置いてくなよ…
「相馬さんだっけ?行くよ。」
「は、はいっ!!」
なにこの子、超恐いじゃん…
そこから無言でテニス部の部室まで案内されたとき全てを悟りました。
あぁ。友人はテニス部だったんだ。と。
「まじ、友人ふざけんな。」
「で、早速なんだけど…」
「……はい」
なんだよー。
太郎ちゃんに電話しなきゃ行けねーんだよ。
「マネージャーの事友達だと思ってる?」
「もしかして俺達目当てかなと思ってね。」
「中学の時からよく居るんだよねー、そういう奴」
どうしよう。
痛い子がいる。
1人で喋りだしたぁ!!
「ねぇ、早く言ってよ。」
言える隙なくしたの誰ですか?
「…私は友達だと、思ってる。」
「ふーん。」
「と、とにかく!!き、今日まで友人がテニス部だったことも知らなかったし……」
「…なに部だと思ってたの。」
「サッカー。」
「なんでだよ。」
「人気が、あるとか言ってたから…1番人気はサッカー。」
「いゃ。テニス部だしね。」
「ご、ごめんなさい。」
「別にいいよ。まぁ、本当に友達みたいだし。」
心の中では、本当だよバーカって言いたいけど、この子は恐いから…
「まあ良いよ。じゃあこれからよろしく芽炉」
「あ、よろしく。」
なんだろ。こいつと話してると、すごい、うん。
あれだ。
気を使うっていうか、ペコペコするっていうか…
とにかく大変だ。
「な、なぜに名前を!」
ってもう居ないし…
あー、もうやだやだ。
早く帰ろう。
******
「ただいま。」
「なんかやつれてるねぇ!どうしたのぉ?」
「……いや別に。」
「今日一緒に帰ろう♪」
「部活は?」
「明日から合宿だから、」
「……へー」
私も明日から太郎ちゃんの家www
……単なる偶然だよ。
「じゃあ帰ろうか。」
「うん!!」