(43)に騙された。

□人の部屋に入るな。
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本当になんなんだ。

太郎にさっき会ったら、


……………

「これから芽炉の部屋はここだからな。」

と紙を渡されて戸惑っていると、なにを勘違いしたのか

「大丈夫だ。荷物は全部メイドに運ばせたからな。」
「前の部屋どうしたの」

「と、とにかく違う部屋だ」

…………


だそうだ。

別にそんな心配してないし。後でメイドさんにお礼いわなきゃ。

しかも超どもってた。

やっぱり自分の部屋みてから行こう。


_______ガチャッ

_______バタンッ


気のせいだ。今のは気のせいだ。

_______ガチャッ

「あ!!料理係の人じゃないッスか!!」

なんだ。このワカメ。

「おぉ、本当や!俺忍足謙也や!!よろしゅーな」

「はぁ、よろしくお願いします。」

金髪ではないか、
なんだあれか、テニス部では髪染めんのが流行か、

「謙也さんうるさいっすわ」

「すまんすまん、今食事係の子が来てんねん」

もう、料理でも食事でもどっちでもいいよ。

「なんや、芽炉やん」

いやいや、なんやってなんや。
というか君は誰だ。

「幼馴染みの顔忘れたんか。」

幼馴染み?
忘れてしまったぜ。

「すいません。」

「財前光。」

「あー」

「あー、やないわ!2ヶ月前にあったやろ」

会ったね。ひいお祖父ちゃんのお葬式ね

ひいお祖父ちゃんよく生きてたと思うよ、本当に

「あー光くんでしょ」

「おん」

「会話中失礼しますけど、芽炉さん?でしたっけ、何のようッスか?後財前との関係!」

敬語つかえし。

「親戚的な、」

目的忘れるところだったぜ目的、部屋ね、部屋。

「あー、なんか似てますもんね!」

なんかムカつくな…

「くそくそくそ、私の部屋を取ったのを後悔しやがれ」

_____バタンッ

「だから財前との関係」

「切原、そいつ俺の幼馴染み。」

「へー、ってえぇぇぇえ!?」

「……うるさっ。」



その頃私は、今日のご飯は光くんが嫌いだった物とワカメをたっぷり入れようと決めた。



→おまけ。


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