(43)に騙された。

□睡眠時間は人それぞれ。
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「芽炉ちゃんっ!」

「なんだい?もう寝る時間なのだが。」

「昨日、明日ならいいよっていったじゃん!」

そういいながら、ぷくっと頬を膨らませる友人。他人からみれば可愛いかもしれないが、今の私にはウザさしか沸いてこない。

「おい!お前昨日も誘ってやったのになんだよぃその態度!!」

あれ君いたの?みたいな顔をすればどんどん彼の顔は不機嫌になっていく。
見てて少しだけおもしろい。

「だったらもう少し早く来て。寝る時間だって人それぞれ。」

「芽炉ちゃんごめんね。」


泣きそうになる友人。
慌てる私。
吹き出す赤髪。

「なに笑ってんだよ。」

「お前、意外と優しいんだなと思ってよぃ!」

「私、誰にでも優しいし」
「ぶっふー、も、もうだめだぁ俺。」

「は?」

爆笑しながら、赤髪と友人は帰っていった。

なんだこいつ。
今日は光くんに会いにいってそのまま光くんの布団を拉致るという大切な用事があったのだよ。



__コンコン

「失礼しm………

光くんがベーコンレタスにはしったぁぁぁぁぁあああ!!」

「ちょ、芽炉うっさいわ。」

「だって、だって光くんの部屋に、下着が散乱s」「当たり前やろ、合宿中や」

「あ、そっか。」

「で、何しに来たん?」

「光くんの布団拉致りに来ました!」

「そんなドヤ顔されてもウザイだけやし」

「んー」

「ってもう寝てはるし、」
「光くんも寝よ〜」

「おん。ってちゃうわ!他の人達きたらどうすんねん。」

「光くんがどうにかする」
「ふざけんなや!ってもう夢の中かい」


やっぱ光くんの匂い好きだなー。

明日もがんばりまそー。




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