長い夢
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「ねぇロー、帰り暇?」
「ああ」
「じゃあ久々に遊びましょ?」
「おう」
「おい、名無しさん」
「ん?」
「トラファルガーの奴また浮気してんぞ。いいのかよ」
「約束、したから…」
あたしがそう言って力無く笑うと、ボニーは不服そうにロー君と女の子を睨んでいた。
「名無しさんはそれで良いのかよ」
「うん。好きだから」
ロー君が他の女の子と腕を組んだり、仲良くしてるのは嫌だけど…
約束したから。
「名無しさんも馬鹿な奴」
「そうだね」
「恋は盲目って奴だな」
「そうだね」
「…はぁ。辛かったら無理すんなよ」
「ありがとう、ボニー」
でも、まだ頑張れる。