長い夢

□08
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「ねぇ!ボニーこれ可愛いよっ」


「こっちにも良いもんあるぜ」





修学旅行二日目。
この日も自由行動で、あたし達は可愛い物が沢山売っているお店へ来ていた。ボニーとあたしがきゃっきゃと騒いでる中、ロー君とキッド君は少し離れた所でお土産を見ている。





「あ!これ可愛い〜!」



あたしがそう言って目を奪われたのは、ブレスレット。この辺では願い事が叶うとされている石で作られているらしい。



「買うの?」


「うーん…高いから止めとく」




そのブレスレットは学生であるあたしにとっては少々高額な物だったので、諦めて商品ケースにブレスレットを戻す。




「おい!そろそろ他の所行こうぜー」


「そうだねー、次どこ行こうか?」



あたしとキッド君とでマップを見て悩んでいると、ボニーがいきなり走りだした。いい匂いがする、と。




「アイツの嗅覚は動物並だな」


「追いかけに行こうかぁ。ロー君も行こう?」



「ああ。俺トイレ行ってくるから名無しさんとユースタス屋は先行っててくれ」




そう言ってロー君はまた先ほどのお店へ入っていってしまったけれど、ボニーが早く来いとあたし達を呼んだのでボニーの元へ走った。



そしてすぐにロー君も戻ってきたから、まだ入るには寒いけれど海へ行く事にした。




「足だけなら入っても大丈夫かな?ねぇっ、ロー君も一緒に入ろ?」



あたしがそう言うとロー君はくすくすと笑って頷いてくれた。その仕草が何だか大人っぽくてドキドキした。













 

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