短い夢
□未知の世界
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お腹が痛いの。
だから今日は映画じゃなくて
私の部屋で過ごそ?
と、メールがあり俺が名前の
部屋へ上がり込むと、だらしなくソファーに寝そべっていた。
「あ…スモーカーいらっしゃい」
そう言ってへにゃと笑うコイツの頭を
撫でてやると気持ちよさそうに目を瞑る。
「急にどうしたんだ?拾い食いでもしたのか?」
「馬鹿ぁ…違うよ」
「じゃあどうした?」
「女の子の日」
「あー…なる程な」
「うぅ…痛いよ、スモーカー」
「何か食いたい物とかあるか?買ってきてやるぞ」
男の俺には分からない痛みなので、
取り敢えず名前を甘やかしてやる事にした。
「あ…あのね、食べたい物じゃ無いんだけどね」
「ん?」
「お願いしてもいいかな…?」
潤んだ瞳でしかも上目遣いでお願いされれば首を縦に振る事しか出来なかったんだ。
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