短い夢

□あいらびゅー!
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「んふふ」


金曜日は大好き。
明日から二連休だし、
好きな人のお家に泊まれる日だから。


「先生遅いなぁ」


今日は会議で遅くなるとメールが
着たので私は健気に先生の好きなオムライスを作って待っている。


体育教師のスモーカー先生とお付き合いを始めてもう半年。

教師と生徒。
まさかこの叶わないと思っていた恋が実なんて今でも信じ難い。


がちゃ
ドアの開く音がしたから、私は玄関へ
突っ走った。


「おかえりなさいっ!」

「おう」

「ご飯にする?お風呂にする?それとも、わた、」

「じゃあお前で」

「え」


まさかスモーカー先生がそんな事言うなんて思いもしなかったから。
私は顔を真っ赤にさせてその場に立ち尽くした。


「お。オムライスか」


スモーカー先生はそんな私の横を通り過ぎるとリビングへ入って行った。
からかわれた!そう思いながらも私は
リビングへ向かった。





「お前の作る料理は美味いな」

「これからもずっと作ってあげますよ」

「そうだな、」


スモーカー先生は一度オムライスから
視線を外すと私のそれと合わせてくる。

 


「卒業したら、結婚するか」




先生だいすきだ!

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