長い夢

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「あ…ロー君」

「隣、名無しさんか」

「うん、よろしくね」

「ああ」




担任のスモーカー先生が席替えをする
と言ったのは15分前の事。 
                 まさかロー君の隣になれちゃうなんて。いつもは怖いスモーカー先生にちょっぴり感謝した。ボニーとは少し離れちゃったけど。


「お前ら、この席で文句はねぇなー?」


騒ぐんじゃねぇぞ、とスモーカー先生が言った側からルフィとウソップが騒ぎ始めて出席簿で叩かれてるのを眺めていると、ロー君からの視線を感じた。


「明日、暇か?」


ロー君から突然のお誘いにあたしは目をぱちくりさせた。
今日は金曜日、つまり明日は土曜日だ。


「うん!」


思ってみれば、それがロー君との初めてのデートで。
あたしの胸は高鳴る。


「じゃあまた後でメールするから」


そう言ってロー君は教室を出て行った。
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