長い夢

□03
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暫く同じクラスのあの子はあーだとか、あの先生はどーだとか談笑をしていると部屋に無機質な機械音が鳴り響く。


「俺の携帯か…」


ロー君は携帯を覗くと、一瞬目を見開いて通話ボタンを押した。


「……どうした?急に」


そう言ってロー君は立ち上がって部屋の外へ行ってしまった。


1人部屋に残されたあたしの頭の中には電話越しに聞こえた女の人の声と言葉がぐるぐると流れていた。


“ねぇ、あの人とは別れたから…またやり直そうよ、ロー”


学校で噂になってた元カノかな、それともあたしの知らないもっと前の元カノかな。


「ざけんな!また俺を利用するのか?!」


ロー君の怒鳴り声が聞こえたかと思うと、不機嫌そうなロー君が部屋へ戻って来た。



「ロー君…?」

「………」

「どうした、」

「少し黙ってろ」


ちゅ、


「!…んっ」


突然、手首を押さえつけられたかと思ったらキスされた。
長いキスに耐えきれず、酸素を求めて口を開けば舌が絡まってくる。


「んんっ…ろぉ、くっ…」

「名無しさん…」


するり、と服の中へロー君の少しひんやりした手が侵入してきて、慣れた手つきでブラのホックが外された。


「ぁ…や、ロー君っ…」


あたしは求めるかの様にロー君の首筋へ腕を絡める。
その時、少しだけロー君の胸元に紅い跡が見えたけど気付かなかった事にした。






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