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□5月5日は天使の日!
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今日は私の大好きな日!
え、いつって?5月5日ですよ!
あ、こどもの日じゃないよ?私の可愛い可愛い彼氏のジローちゃんの誕生日ですっ!


芥川家の前について深呼吸をする。
すると、二階のジローちゃんの部屋からジローちゃんが顔を覗かせた。


「A子ー!鍵空いてるから入ってきていいよー」


『わかったー!』


返事だけして玄関を開ける。
鍵を閉めないところが芥川家らしい、そして玄関に並ぶ様々な三つの靴。
あーこれ、丸井くんのだし、こっちは岳人のだ。これは忍足のだ。
三人とも来てるんだ。ちょっと残念だったりする。
二人で祝いたいな…とは思ってたけどやっぱり無理だったか。


二階にあがって、ジローの部屋の前まで来るとドアが開いた。


「あ、A子!俺ら帰るから!」


『え、でもっ…』


「たまには二人で過ごしたいだろぃ?俺らなりに気使ったつもりだからなぃ」


「自分、我慢しすぎやで。ほな」


それだけ言って三人は階段を降りて帰ってしまった。


『ジロー…』


少しだけ罪悪感…丸井くんなんて他校だからたまにしか会えないだろうに私のせいで…


「ほら、入った入った!」


『でもっ、丸井くんとかっ…』


「いーからいーから、あいつらも気使ったんでしょ?それに、丸井くんは割と会ってるから大丈夫だよ」


そう言ってニコリと笑うジローは本当天使だと思う、なにこの幸せ感…


『はっ、ハッピーバースデー!ジロー!』


「はは、ありがと。今年もよろしくね、A子」


『これ…プレゼント……
本当はソファをプレゼントできればよかったんだけど…やっぱり買えなかった……』


「いいって、いいって。無理しなくて。ソファなんてそんな高いもんもらわなくてもA子からの愛は伝わってんもん!」


なんて嬉しいことを言ってくれるんだろう、この子は…っ!


「それに、こんな可愛い手作りタルトもらえるとか俺幸せ者でしょ?」


そう言ってジローは私にキスをした。
もう、なんでこの子はこんな天使みたいに可愛いんだろう。



5月5日は天使の日!
(俺らのプレゼントよりA子のプレゼントが一番みたいだな)(そりゃそうだろぃ、可愛い彼女からのプレゼントからなんだからよぃ)(せやな)



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HAPPY BIRTH DAY !! Jiro Akutagawa!!
ジローちゃんはぴば!おめでとうっ!可愛い可愛い天使ちゃんおめっ!

 

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