テニプリ
□双子の姉弟
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それから6年経った。
ブン太は、テニス部の3年生。
私達は、立海大付属というとても有名な中学に入学したのだ。
私はいつも通りの我儘三昧。
だから当然友達は誰一人いないわけで。
虐められるかなぁと思っていたら、同じ小学校出身だった子の噂で虐められることはなかった。
でもやっぱり私は、我儘で傲慢。
反抗期だからなのか…お父さんが大っ嫌いだった。
何度死んでほしいと思っただろう。
ブン太はいつでも優しいから。
いつでも私の傍にいてくれるから。
この気持ちはブン太にしか言えないと思い。
私は…
「お父さんなんか死ねばいいのにねぇ。」
と弟のブン太に何度も言った。
そのたび、ブン太は苦笑いしていた。
なんで弟をこんなにも困らせているのだろうか。
やっぱり私の我儘のせい?
いいや、違う。
悪いのはお父さんが生きているからなんだ。
私の弟を困らせ続けているお父さんを私は心から憎んだ。