捧げ物
□同い年じゃん
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私、キルルは今日、お母さんの親友の子の子供に呼ばれた。
その子の名は、星野七音さん。
私より一つ年上だった。
(いきなりカフェに誘われちゃうなんてなぁ…)
正直、年上と話すの苦手。
顔に出さないようにして、店の中に入った。
すると、
「あ、キルルちゃーん!こっちこっち!」
と手を振る七音さんの姿。
すぐ、駆け寄って席に座った。
「キルルちゃん、何が良い?今日奢るよ」
いきなりの「奢るよ」発言に戸惑った。
「え、そんなッ!悪いですよ、私が払います!」
と言うと、七音さんは
「お願いっ!今日は私に奢らせてッ!!」
と目の前で手を合わせて頼んできた。
いや、お願いされても…
「で、でもそんなのっ…星野さんに悪いですし…」
「大丈夫!私、これでも結構金持ってるから!」
…そういう問題じゃないと思うんだけどなぁ…(^_^;)
「ほ、本当に…いいんですか?」
「うん!お願い!」
「…わ、解りました…有り難う御座います」
ちょっと悪い気もしたけど…今日は甘えてみることにした。
するとすぐさま、彼女は上機嫌になった。