テニプリ
□双子
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次の日、ブン太は服を血まみれにして帰ってきた。
私も親戚のお婆さんもびっくりした(特にお婆さんは腰を抜かしていた)
「ど、どうしたのブン太、その服…」
動揺して多少声が震えたが思い切って尋ねると、
「ごめん…ちょっと一人にしてくれ」
と、ブン太は自分の部屋へ入って行った。
どうしたんだろう
何があったんだろう
喧嘩?
いやまさかブン太に限ってそんなことは無いし、
喧嘩だけであんだけ血まみれになる訳が無い…
事故?
友達が死んだとか?
もしかして目の前で友達が殺されちゃったのかもしれない!
そんな…でもブン太に何かあったのは事実だ…
どうして…
でも今は独りにしてあげよう…
私が深くかかわるべき事じゃないはずだから
ブン太が落ち着いて訳を話すまで私は待っていよう。
そうだそれであっているはずだから…
ここで、私がブン太に訳を聞いていれば良かったかもしれない。
いいや絶対良かった。
此処で訳を聞いていれば…
そしたらあんな事にもならなかったはずなのに…
あんな悪夢をみなくて済んだはずなのに…