夜桜

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入り口で指を浅く抜き差しされ、若干弱い刺激に身を震わせていると、下着を降ろされて、下を露にされた。


身を引こうにも、腰にある手のおかげでそれは叶わず、私はただされるがまま、円神からの刺激に耐えるしかなかった。


でも、そんなの耐えられるわかがない。



焦らした挙句に、指を深く中に押し込んできて、突然の強い刺激と異物感に息を飲む。


それから中で動かされれば、甲高い声が響く。



「んぁあっ…、えっ、円神っ
はぁ、ん…ダメ、ダメっ…!」


「ん?どうした?もう妖力は定着したんじゃないのか?

だったらお得意の蛇の一つでも使って俺の手を引き剥がしてみろ」


「やぁっ、アっ、……っひぅんっ!」



ある点を突かれて体をビクつかせた。


円神はそれを見逃さなかったらしく、一際強い刺激のするある一点、に近い所を重点的に責め始める。


強い刺激を送られ続け、思わず円神に抱き付いた。
円神は鼻で笑うと、空いた手で乳房を、空いている口で首筋を責める。



「んぁあっ!
だ、ダメっ、なんか、きちゃ、……やぁっん!」


「もうイくか?
随分早いな……?
あんなに嫌がってた割には随分と良がってるし、

お前は淫乱だな、水神様よぉ」


「っちが、……やっ、やっぁん!
イ、ぁああっん!」



弱いところを責め立てられればすぐに限界が来て絶頂を迎えてしまった。


力が入らなくなって、円神に寄りかかる。
余韻に浸りながら乱れた息を整えようとしていると、円神は指を引き抜いてそれを見せつけるように舐め始めた。


「やめて……それっ、
恥ずかしいっ」


「今更なに言ってんだか」


「それとこれは違うの……」



あまり意味の通っていない事を言っても、円神は私を放る事はなく、乱れさせた服を直し始める。


全部直してもらったところで、落ち着いてきた熱を冷ますように円神に抱きつく。


そこで目に入った右手の甲を眺める。


藍色で蛇の刺青が刻まれている。
蛇は円を描くように自分の尻尾を噛んでいて、その円の中心は何も描かれていない。


蛇は、影に潜む。


この中心の空白は、自分の拠り所とする影との契約の印が刻まれるもの。


その契約を、今やろうかと思っているわけだけれど、頭はまだ痺れていてうまく働いてくれない。
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