dreamA

□七夕は雨に消えて
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「きっとね、好きじゃなくなっちゃったんだと思うの」

「へぇ…」


唐突に熱弁し始めた彼女の目は悔しくも輝いていた。まったく、その自信は何処から来るのか。


「会いたくなくなっちゃったんだよ」

「そうでげすか」


あーそれはそれは大変な事で。
いまいち関心が持てず、返したのは心の無い反応だった。しかし彼女はそれすら気付かない。


「所詮は他人事だろうに…織り姫と彦星なんて夢物語でしかないではないか」

「えー、シチは解ってくれると思ったのにー」


ブスッと拗ねた顔をされて何も言えなかった。が、笑えた。(失礼だ、と殴られたが)


「あたしは、2人は上手くやっていけてると思いますがねぇ…」

「根拠は、」

「知りたいでげすか…?」


目を合わせたまま、ゆっくりとその小さな身体を押し倒す。こんな事をしても驚く素振りの一つも見せないなんて。あぁ…そうしたのはこのあたしか。


「見せられない事をしてるからに決まってるだろう?」

「…変態」















(070707)
だから僕らも見えない天の川の下で。

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