dreamA

□無限大ループ
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無限大ループ


今までもこれからも変わりなく、なんて続くはずがないのに。それでも絡んで離れない指が切なくて切なくて。
目を、逸らした。


「お前はさー何処を見てるんだよ」

「え?」

「俺を見てねぇのは確実か?」

「…」


そんな事はないよ、と安心させる為にいつもと変わらない笑顔で答えてやれば良かったのか。いや彼はそれくらい見切ってしまうと思うが。
ぐだぐだと考えていたら言い訳のタイミングすら過ぎてしまった。目の前には何が楽しいのか笑みを浮かべる銀色の彼。


「今、俺の事考えてたろ」

「まさか!」


迂闊、顔が熱い。慌てて熱が伝わる前に絡まっていた指を解くが、いやはやこれが悪かった。


「おーおー照れやがってよー」

「ち、ちが…っ、そんなんじゃ…」


墓穴を掘ってしまった。目はすっかり泳いでいる。あぁきっと赤くなってるんだろうなぁ、といっそ顔も隠してみた。墓穴なんてもういくらでも掘れば良い。


「可愛いのは相変わらずなのなー」


再び絡まる指もやはり相変わらずに切なさを帯びていると彼はまだ気付いていない。






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