dreamA

□洗ったような
1ページ/1ページ



なんという事でしょう。空は青いし、雲だって相変わらず白いのです。しかしながら、これは、なんという事でしょう。素晴らしい意味で何かが非常なのです。


「止める」

「なに、を」


狼狽せざるを得ない程に。それ程に彼の発言は唐突だったのです。いつもの事ですが。しかし突然その言葉は投げられたのです。


「これからは、お前の為だけに生きる」


それだけだ、と顔を赤くする事もなく貴方は言い放ちました。私には十分過ぎる程なのですが。それ以上に何があるというのでしょうか。


「幸せにする」

「…」

「後悔はさせない」

「…」

「俺を信じろ」

「…、っ」

「俺だけ、を」

「…うんっ、」


薬指にはめられた銀色は涙で霞んで見えなかったのです。
















(070810)
うん、ずっと一緒ね。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ