dreamB

□砂糖コーヒー
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何を言っても驚かないかと念に念を押された。その口調は至って真面目。眼においては少々充血していて真剣そのものに見えた。


「内容によっては驚くかもしれないけど…」

「お、驚くな!」


こういう時は嘘でも驚かないと言うべきだと諭された。それが社交辞令という暗黙の社会ルールらしい。


「じゃあ、うん、驚かないから」

「今更だな」

「ちょっと、私はどうすれば良いんですか」


ヒョーゴにしては矛盾が多過ぎる。これは実に奇怪だ。真剣に見えていた眼だってよく見れば微かに水気を帯びているし、何より泳いでいる。何故最初に気付かなかったのか、私の馬鹿。


「泣かないで」

「泣いてなどない」

「気持ち悪いよ」

「思いやりが無さ過ぎるぞ、貴様はキュウゾウか」

「あ、」

「…あ゙!」


部屋の隅にて大きな猫が体育座りでこちらを睨んだ。存在に気付かなかったとは言えない。
















(070902)
しまった、愛してると言いそびれた。

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