dream@

□−36.4゜
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衝動的に握った手は驚くほど冷えていた。





−36.4゜






「気持ちぃー」


頭部を膝に預け、大きな冷たい手を額に当てる。
密着した後頭部はうっすら汗をかき蒸し暑い。
しかしながら地球温暖化な時世の夏。彼はそこらで売られている扇風機なんかより価値のあるように思えるのだ。

尤も、錯覚であるが。



「全蔵…もっとぉ…」

「うわ、何ちょっと卑らしいんだけど!」


目は虚ろ、
顔は淡くほんのりと赤。

だけどこれは暑さの所為だと言い張りたい。

是非とも。



「おい、1発で良いからヤらせろよ」

「イヤ汗かきたくない」

「じゃあ大丈夫だ、風呂でヤるから」

「え、ちょっ…!」















(070621)
抱えられた身体から汗が数滴。
抵抗も虚しくポタリ、ポタリ。


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