Short Story

□理科室に潜む悪魔
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昼食後の授業は相当眠い。
まさに今がそうで、しかも俺の一番苦手な化学である。

その上、先生が毎回テストを入れている封筒を持っていたから、先日受けたものが帰ってくるらしい。

号令を済ませると直ぐに先生はテストを返し始めた。


「では、テスト返します。井上、海野、加藤・・・・・」



正直、勉強したけど意味が分からなかった。

俺が先生に聞きにいくわけもなく…


俺は頭を抱えてしょぼくれていた。


「緑川、…」

「は、はいっ!」

自分の世界にいた俺は少し返答が遅れた。


先生からテストを返してもらうと、自分の机に向かって歩きながら恐る恐る点数を見た。




その点数は、23点だった。


そういや、化学が一番心配で他の教科の勉強はあんまりやんなかったかったから、かなりヤバイんじゃ……

俺は唖然とした。
テスト前に戻りたい気持ちでいっぱいだった。


そしていつも通り、テスト返しの後は先生が難しかった問題を丁寧に皆に教えてくれた。


「もう時間もないので、今日の授業はここまでにします。宿題はやっておくように。号令お願いします。」

「きりーつ。ありがとうございましたー。」

その言葉を皆が聞き終わると、教室はざわめきだす



「やっとおわったぁ〜…」

俺はうんと伸びをして机に突っ伏した。
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