Short Story

□attack
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「部長っ」

「…なに?」

なんで機嫌悪いときに限ってこいつはくるんだ…?

俺に対しての嫌味か?
はぁ…


「コピー機が…」

「また壊したのか…?」

「壊したっていうか、止まっちゃったんです。」

「それを壊れたっていうのっ!」

「…はい。」





「…」

声も出せないくらい凄い状態だった。

コピーできた物は真っ白。

挿入口は、紙を巻き込みぐちゃぐちゃになっていた。

簡単にいうと紙が詰まっている。


「どうしたんでしょうかね…」

「こっちが聞きたいよ…!」

「とりあえず、紙取りますね!」

「いい、俺がやる。お前は見てればいい。」

「…すみません…」

とりあえず丸まってる紙を取るか…


「ん…?ペン……?」

「あ!そういえば……ペンがないと思った。」

「……」

あきれた。
ペンを挟んだまま紙入れたのか?

それともペンを置いといたら振動で転がっていって、中に入ったか?

「すみません…」

「謝ったって変らないだろ?今度気をつければいい。」

「はい…」


はぁ…

そうはいっても、ほぼ毎日壊されたらさすがに困るよ。

こいつの癖は、治らないだろうか…


とりあえず機械は治ったし帰るか。


「あの…今度遊びにいきませんか?」

「………は?」

「いや、あの…たまには息抜きが必要かなぁ、と思って…」

「あぁ、そういう事か。…いいぞ。楽しそうだしな。」

「本当ですかっ!?」

「なんでそんなに驚く?」

「だって、駄目だと思ってたんですよ…。部長忙しそうですし…。びっくりしました。」

「俺だって驚いたよ。お前が急にそんなこというから…」

「すみません…」

「今日何回謝ってるんだよ。」

「はは、そうですよねっじゃあ、ありがとうございました。失礼します。」

「ああ、じゃあな。」

久しぶりに遊ぶなぁ…

最近仕事漬けだったからな

後で、予定立てとくか。
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