Novel

□【クリスマスには子供がお得】
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【クリスマスには子供がお得】


何だか眠れなくて
目を閉じて羊を数えていたら
誰かの気配を感じ

感覚を研ぎ澄まさせる


ベル?
なんとなくそんな気がして
ちらりと見る

やはりベル

一体何をする気なんだ


じっと寝た振りをしていたら

影がかかり目を開けた


「なんだいベル」


驚いた顔のベルの手には沢山のお菓子の入ったクリスマス用の靴下


「あっ見つかった」


せっかくサンタさんになりきろうとしたのにとベルは残念そうな顔をして

僕に靴下を渡してきた


「…こんなものよりお金の方がよっぽどいいよ」


「うぜぇ!じゃぁ返せよそれ!」


取り上げようとしたベルを交わす


「せっかくだから貰ってあげるよ」


そう言って
一つ飴を取り出し食べた


君のこう言うイベント好きな所嫌いじゃないよ


「君にも仕方ないからあげるよ」


そう言って
靴下からいくつか飴を出し
ベルの手の平に乗せ

頬にキスをした


「メリークリスマス、ベル」



End

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