四天王寺verBL

□思い届け
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今日は久しぶりに部活もなく偶然会った光と帰っとる







「なんや光元気ないなぁ
なんかあったん?」

「…別になんもないっすわ」

「そーかーならえぇんやけど…」

その後も光は黙っとった
そのまま歩いてたら俺は右、光は左へと曲がるとこに着いた


「ほな光また明日な!」

そう言って曲がろうとした時

「謙也さん!」

光に呼び止められた

「ん?どーした?」

「俺、謙也さんの事が好きです」

「え、えっと、その…」

俺が特別なにか言わないのがいたたまれなくなったのか光は寂しそうな顔をして言った

「スイマセン、やっぱ忘れていいっすわ…」

そのまま光は左へと走り出した

「ちょ、待ちいや!!」

それでも走りつづける光を追いかけ手首を掴んだ

涙声の光が言った

「離してください」

「嫌や」

「なんで!男から告白されて気持ち悪いって思っとるんやろ!軽蔑しとるんや…」

俺は光の言葉を最後まで聞かずに抱きしめた

「け…んや…さん?」

「何勝手に決めつけとるんや!俺かてずっと光のこと好きやったんや!」

「え…今…なんて…」

「だーかーら俺は光が好きなんや」

最初は目を丸くしていた光だったが、だんだん理解したらしく顔が真っ赤になっていった

「嘘…やろ…?」

「嘘やない!光目瞑ってみ」

大人しく瞳が閉じられたのを確認してから俺はそっと唇にキスをした

「な?嘘やないやろ?」
顔を赤くしたまま頷く光が愛しくてまたキスをした

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