番外編
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「みんな、紹介するぞ!コイツ、公っていうんだ!俺の命の恩人っ!w」
『あ、あの・・・どうも、公です・・・;あ、つまらないものですが宜しければコレ、皆さんで召し上がってください・・・;』
「うひょーーー!ハングリラ鳥っ!すっげーーww」
「あら、いいのかしら?これってとても貴重な食材なのでしょ?」
『いえ・・・皆さんで召し上がってください;』
僕は無理やり笑顔を作った。
あの後、僕は海賊に拉致された。
・・・いや、とても物騒かもしれないけどこの比喩が正しいと思う;
チョッパーくんの仲間という何とも怪しいまるでロボの様なサングラス&海パンの変態としか呼べないでっかい人にチョッパーくんが僕の事を命の恩人だというと何故か船に来ないかと誘われた。
もちろんこの場でチョッパーくんと別れるのは名残惜しいと思ったんだけどそろそろゾロさんにかけたノッキングも解ける頃合いだと思ったからここは丁重にお断りしようと思ったんだけど・・・・
だけど無理やり担ぎ上げられて海賊船へと連れてこられた。
チョッパーくんを助けたのならお礼はしないといけないとか言って・・・
因みに今ゾロさんのノッキングはバリバリ解けてます;
船の隅っこでものすごぉく僕を睨みつけてます;
ってか・・・・
この人たち、本当に海賊??;
なんか海賊っていうには船長を筆頭に変なメンツばかり;
まだ幼さを残す無邪気な笑顔を浮かべた船長さん。
かなり美人で健康的な可愛らしい航海士さん。
言葉を喋るトナカイのぬいぐるみみたいなチョッパーくん。
インテリ系の大人のフェロモンむんむんの美人の考古学者さん。
サングラスに海パンと、明らかに変態にしか見えないサイボーグの船大工さん。
戦闘マニアでさっきから物凄い仏頂面で僕を睨む剣士さん。
それと・・・・
「・・・うん?なんですか?私の顔に何かついてますか??ヨホホッw」
『Σビクッ!!な、なんでもありませんっ!!;』
骸骨にしか見えないアフロなもう一人の剣士さんっ!!;
なにそれ、超怖いんですけどっ!
何で骸骨!?
それって本物っ!?
うわ、マジホラー・・・
お願いしますから寄らないでくださいっ!!;
このほかに料理人と狙撃主がいるらしいんだけどその二人はなにやら客人を迎えに行っているんだとか。
・・・海賊の客人って一体どんなやつらよ;
「・・・それにしてもハングリラ鳥、アンタが仕留めたんですって?凄いわねぇ、あたしらとあんま変わんないくらいなんじゃないの??もしかしてアンタも美食屋?」
『あ、いえ僕は料理人です。まぁ余り変わりはありませんけど・・・』
「ふふっ、料理人で美人だなんてサンジくんが喜びそうな人ね。早く会わせてあげたいわw」
「サンジは女好きだからなー。」
「っつーか俺腹減ったー!サンジまだ帰ってこねぇの?飯ーーっ!!」
「うっせぇなぁ、ルフィ!さっきサンジが作り置きしてた料理全部食っただろうが!;」
「足りねぇよー!飯−!肉ーーーっ!!」
「ふぅ・・・困ったわねぇ。ウチの船長、一度騒ぎ出すとうっさいのよねー。ごめんね?騒がしくて。」
『あ、いえ。にぎやかなのは慣れてますんで。えっと・・・・あの、ルフィさん、でしたっけ?』
「お?なんだ?」
『差し出がましいかもしれませんが、そんなにお腹が空いていらっしゃるのなら・・・もしよければ僕、何か作りましょうか?』
「「「「え?!;」」」」
『え?』
あ、あれ?
僕何かおかしなこと言ったかな;
ルフィさんがお腹すいたって言ったからもしよければと思っての申し出だったんだけど・・・
迷惑、だったかな?;
出過ぎた真似をした、そう思ったんだけど
「本当か!?お前、飯作ってくれんのか!?w」
『え、えぇ;食材はハングリラ鳥がありますし、これだけ大きな獲物ならお腹いっぱいに・・・』
「ちょ、ちょーっとまって!?あんた、ウチの船長の胃袋を甘く見ちゃ駄目よ!?;」
『え?』
「そうだぜぇ?悪いことは言わねぇ・・・」
『だ、だから何がですか?;』
「そんじゃ早速飯頼むーw肉♪肉♪」
「ちょっと、ルフィ!?;」
何やら皆さんは僕を止めるけどルフィさんは僕の背中をぐいぐいと押して調理場へと案内した。
・・・・この後、何故皆さんが止めたのかを僕は身を持って体験する羽目になった;
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