番外編
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僕には大食漢な知り合いがたくさんいる。
しかもただの大食漢ではなく、アンタの胃はブラックホールなんじゃないですか?と疑いたくなるくらいの食欲を持った人間だ。
何人の料理人を腱鞘炎で病院送りにしたか分からないくらいの大食漢・・・
でも流石にそう何人もそんな大食漢がいて堪るかって思ってたんだけど・・・・・
ルフィさんの食欲は彼らと同等のものであった;
「くぅ〜wwお前、料理の天才だな!うめぇ〜ww」
『あは・・は;ありがとうございます;』
「この肉おかわりっ!あとスープもっ!w」
『は、はーい;』
僕は言われるがままにルフィさんにおかわりを渡す。
ルフィーさん・・・
体系はかなり小柄なのに一体そこ体の何処その食べてるものをしまっているんだろうか;
もしかしてルフィさんにもグルメ細胞が・・・?;
ため息をつきながらスープの入った鍋をかき混ぜていると・・・
「・・・大丈夫か?公・・・」
『あ、チョッパーくん。』
「これ・・・腱鞘炎に良く聞くシップだ。俺が調合したやつだから市販のより聞くと思うぞ?」
そう言ってチョッパーくんは独特のにおいを放つ袋を僕に渡してきた。
・・・ふふw
『ありがとう、チョッパーくん。だけど僕は大丈夫です。普段大食漢な人たちとお付き合いがありますから・・・ほら、この通りぴんぴんしてますよw』
「本当か?無理、してねぇか?」
『はいwチョッパーくんは優しいですねwありがとうございますww』
「っ!!や、優しくなんてねぇぞ!褒められても全然嬉しくねぇんだからな〜!」
少し褒めただけなのに・・・
チョッパーくんは嬉しそうに目を細めて小躍りをした。
ほんと、いってることとやってることが逆で面白い♪
それから他の皆さんも心配してくれて、大丈夫だと伝えるとホッとした表情を浮かべて僕の料理を食べてくれた。
口々に美味しいと言って笑顔を浮かべてくれて・・・
僕はその顔を見れて幸せだった。
結局僕が捕獲したハングリラ鳥は肉片ひとつ残さず綺麗さっぱり平らげられた。
残った骨はイイ鳥ガラが出るからと思って寸胴一杯にスープを作っておいた。
これに野菜を入れたりしたらそれだけで極上のスープになる。
「あー!美味かった!ご馳走さんw」
『ふふっw喜んでもらえたみたいでよかったですよw』
「ほんっと、美味しかったわねぇ〜。しかもこのハングリラ鳥はアンタが捕獲したんでしょ?強くて料理も上手くてしかも美人なんてよくばりね。」
「ふふふ、天はニ物も三物も与える・・・まさに公ちゃんの様な人のためにあるものね。」
『や、やだな・・・僕は別に・・・///』
口々に褒め言葉を言われると流石に照れ臭い///
嬉しいんだけどほめ過ぎだと・・・
「・・・・おい。」
『え・・・?』
お盆で照れた顔を隠していると急に肩を掴まれた。
そして振り返ってみると・・・・
「もうルフィも腹いっぱいだ。そろそろ、俺に付き合えよ。」
『ぞ、ゾロさん・・・;』
「やられっぱなしは性に合わねぇんだよ。さっきの借り、返させてもらうぜ?」
振り向けばゾロさんが僕を睨みつけていた。
借りって・・・えー;
「ちょっと、ゾロ!公ちゃんに何言ってくれちゃってんの!?その怖い顔、今すぐ辞めなさいっ!」
「うっせー!それにこの顔はもともとだっ!」
「ん?なんだ?さっきの借りって?」
「おぉ、そういえば俺様がチョッパーたちを迎えに行ったときにゾロが倒れてたような・・・もしかしてお前がやったのか?」
『え、えーっとあの・・・それは・・・;』
「勝ち逃げはゆるさねぇ。きっちり勝負しようぜ??」
にやりとニヒルな笑みを浮かべるゾロさん・・・
もー!
この戦闘マニアめっ!!;
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